【香港国際競走展望】「香港」ビューティージェネレーションVS「日本」インディチャンプ! アジアマイル界の覇権を懸け、マイル王が激突!
一方の香港Cは、アーモンドアイ不在とはいえ、ウインブライト(牡5歳、美浦・畠山吉宏厩舎)の優位は動かない。
今年、中山金杯(G3)、中山記念(G2)を連勝すると初の海外遠征となった香港のクイーンエリザベス2世C(G1)で3連勝。香港の強豪を抑え込んだだけでなく、3着馬が後に宝塚記念(G1)と豪コックスプレート(G1)を連勝するリスグラシューだけに、その価値は高い。
さらに当時の2着馬で、前哨戦のジョッキークラブC(G2)を勝ったエグザルタントが香港ヴァーズに回ったことで、ウインブライトの優位はより盤石なものとなっている。気になる地元勢は、前哨戦で2着だったフローレと4着のライズハイか。
そのエグザルタントが出走する香港ヴァーズには、日本からラッキーライラック(牝4歳、栗東・松永幹夫厩舎)、ディアドラ(牝5歳、栗東・橋田満厩舎)、グローリーヴェイズ(牡4歳、美浦・尾関和人厩舎)の3頭が出走する。
エリザベス女王杯(G1)で復活の勝利を上げたラッキーライラックだが、課題はやはり2400mの距離か。そこは今夏英国でナッソーS(G1)を制したディアドラも同じ。能力は国際G1級だが、距離適性に関してはディフェンディング・チャンピンオンであるエグザルタントに分があると述べざるを得ないだろう。
距離という点では、今年の天皇賞・春(G1)で2着だったグローリーヴェイズが、日本勢の中では最も信頼できる。だが、1番人気を裏切った前走の京都大賞典(G2)6着からどこまで立て直せるか。
ブリーダーズCターフ(G1)3着など今一歩足りない今年の英ダービー馬アンソニーヴァンダイクも強敵で、ジャパンC出走を断念したプリンスオブアランもワンチャンスある存在だ。