オールカマー(G2)好走の法則!? 「不遇のダービー馬」に2強を崩す可能性が?
つまりワンアンドオンリー・カレンミロティック・サトノノブレスが、2強崩しのキーマンになる可能性を秘めているという事だ。
その中でも注目したいのは、ワンアンドオンリー・カレンミロティックの2頭。その理由は両馬に「ハーツクライ産駒」という共通点がある点だ。
ハーツクライ産駒は、連対率・複勝率ともに66.7%。複勝回収率は100%を超えとオールカマーで好結果を残しており、両馬にとって好ましいデータと言えるだろう。
宝塚記念からの直行×ハーツクライ産駒という法則を持つ2頭が、今年のオールカマーで波乱を起こす可能性はあるという事だが、特に期待したいのは一昨年のダービー馬ワンアンドオンリーだ。
一見、同年の菊花賞から国内では掲示板にすら載れていない状況。低迷を強いられているワンアンドオンリーに『2強崩し』の大役は荷が重いとも思えるが、稽古の動きは上々。栗東CW6ハロン85秒4-12秒9と切れ味ある走りを披露。好調をアピールしている。
「飼い葉を食わし込んで、攻めて身体つきもようやく大人になってきた。フォームも変わってきたし、ここで走れなかったらダメだね。それくらい状態はいい。秋の最大目標となるジャパンカップへ向けて『ココでは最低でも3着までに入りたい』と陣営は気合十分だよ」(栗東関係者)
飼い葉を替えたことが功を奏し、体調も一部では「これまでで一番」という話もあるワンアンドオンリー。関係者も太鼓判を押しているように、久々でも状態面に不安はない様子。むしろココで一変する可能性はある。
目立った故障もなく、第一線で闘い続けるダービー馬の復活……そんなドラマが起こるのも面白いのではないか。ワンアンドオンリーが万全の体調と「宝塚記念直行×ハーツクライ」の法則で、上位進出を狙う。