JRA・M.デムーロ騎手「ライバル離脱」も未勝利……戸崎圭太、三浦皇成不在の関東移籍もO.マーフィー騎手の壁
「M.デムーロ騎手ですね。昨年はリーディング8位と大いに苦しみましたが、年末の東京大賞典(G1)を勝ったことで一矢報いました。さらに年明けの中山金杯(G3)では、三浦騎手の落馬負傷により、当初騎乗予定になかったトリオンフが巡ってきての勝利。
これまでのデムーロ騎手の傾向であれば、ここから勢いを取り戻すはずだったんですが、先週は3日間騎乗して未勝利。騎手不足に陥っている関東に移籍したことで追い風が吹くと思われていたんですが……」(別の記者)
特に12日のメインレース・ポルックスS(OP)は、まさに今のデムーロ騎手の不遇を象徴するようなレースだった。
騎乗したレピアーウィットは単勝7.2倍の4番人気と支持を集めていたが、向正面で早くもムチを入れる事態に……。デムーロ騎手としても進んでいこうとしない馬を何とかしようとしたのだろうが、結局、レピアーウィットはエンジンが掛かることがないまま14着に大敗している。
一方、関東に短期免許で騎乗しているO.マーフィー騎手は先週も3勝。ここまで11勝を上げる好調ぶりだ。有力騎手が離脱したことで、今後ますます勢いがつくことだろう。
「苦しかった、大変だった……」
中山金杯を勝った際、昨年5月のオークス以来となるJRAの重賞制覇をしみじみと噛みしめていたデムーロ騎手。ようやく長いトンネルを抜けたが、まだ絶好調モードは遠いようだ。