【シリウスS(G3)展望】ダート連勝中の上がり馬多数。 フレッシュなメンバーが集結した激戦を制するのは?
節目の20回目を迎えるシリウスS(G3)。
元々は阪神のダート1400mで12月上旬に行われていた本レースだが、2007年からは馬場改修で新設されたダート2000mに変更。このレースからチャンピオンズカップへの直行という例は少ないが、今後の飛躍に向けての重要なステップである事は間違いないだろう。
今年は連勝中の上がり馬も多数。 例年よりフレッシュなメンバーが顔を揃え、楽しみな一戦となった。
連勝馬の中でも、まずは今年のジャパンダートダービーを制したキョウエイギア(牡3 栗東・矢作厩舎)。
ジャパンダートダービーと言えば、過去にはゴールドアリュールやカネヒキリなど、ダート史に残る名馬を輩出してきたレース。そのレースを4馬身差の圧勝で飾ったとあれば、注目されるのも当然である。 復帰戦は日本テレビ盃との両にらみだったが、陣営はシリウスSを選択。休み明けの分、少し体に余裕がある点は不安視されているが、調整過程は順調なようで「ひと夏越えて馬体も良くなった」と陣営も成長分と捉えているようだ。今回は古馬との初対戦となるが、鞍上はM.デムーロ騎手が務める予定。盤石の布陣でレースに臨む。
続いて注目すべきはマスクゾロ(牡5 栗東・岡田厩舎)。
桃山S、ジュライSと2連勝中で、それぞれ位置取りこそ違ったものの共に圧勝。 直線で追い出されると後続を一気に突き放す内容は圧巻だった。
しかし、昨年始めて挑んだ重賞、アンタレスSでは、直線で失速し9着と惨敗。今回と同じ阪神コースだった事を考えれば、コース攻略がカギとなりそうだ。
現在3連勝中と勢いに乗るアポロケンタッキーも侮れない。