JRA「係員負傷」事故対応に疑問の声続々……? 遺恨が残った武豊騎手の懸念と、背景にある主催者の「事情」とは
「不幸が重なったアクシデントですが、様々な問題点が議論される一件になりました。主な焦点は、やはり雪によって視界不良だったことですが、JRA側の対応に疑問を持った関係者やファンも少なくなったようです」(競馬記者)
対応したJRAの係員が競走馬と接触するという、極めて珍しいアクシデント。原因はいくつかあるが、主に騎手へ危険を知らせる手立てに疑問が残った点は見逃せない。
例えば、危険を知らせる術として両手を使うだけでなく、旗のような、もっと大きくわかりやすいものを使用すべきだったという点。また進路補助を行うカラーコーンの「存在感」も、こういった吹雪の中でのレースでは事故を防ぐに足りなかった印象だ。
アクシデントが付き物の障害レースだけに「安全面を考慮してレースそのものを中止すべきだった」という声もある。
「カラーコーンは一般の物よりも小さなものが使用されていますが、競走馬と接触した際の衝撃を考慮してのサイズだと思います。ただ、今回は十分に機能しませんでした。
実際に接触したのはマイネルバッカーノだけでしたが、後続にも回避し切れずにコーンを蹴飛ばした馬や、倒れているシンボリブーケと接触しそうになった馬もいます。
これだけを見ても、事故を回避するのは相当難しい状況だったことが窺えます。一歩間違えれば、さらに大きな事故になっていた可能性もありますし、山本騎手が言うように今後、早急な対策が協議されるべき案件だと思います」(同)
そもそも何故、これだけの危険な環境でレースが行われたのか――。レース後には、ネット上を中心に多くのファンが疑問を呈している。