【AJCC(G2)展望】川田ブラストワンピース「逆襲の2020」堂々の始動! ミッキースワロー&スティッフェリオら中山巧者に魅力
26日(日)、中山競馬場でアメリカジョッキークラブカップ(G2、芝2200メートル以下、AJCC)が開催される。春の古馬中長距離G1を目標とする有力馬たちが、始動戦として設定することも多い1戦。今年も好メンバーが揃った。
ここを勝って波に乗りたいブラストワンピース(牡5歳、美浦・大竹正博厩舎)。
一昨年の有馬記念勝ち馬。だが昨年は、始動戦の大阪杯(G1)で6着、続く目黒記念(G2)8着と、いずれも1番人気を大きく裏切る結果に終わった。
夏からは凱旋門賞を目標に始動。前哨戦に設定された札幌記念(G2)こそ上がり最速の脚を使って勝利したものの、肝心の本番では12頭立て11着と惨敗を喫した。
ブラストワンピースにとってここは今年の始動戦にして、国内復帰戦となる。今後、さらに上のクラスでの活躍を見据える以上、不甲斐ない走りを見せるわけにはいかない。鞍上は川田将雅騎手が務める予定だ。
ミッキースワロー(牡6歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)はここで存在感を示したい。
昨年はエプソムC(G3)Cこそ10着と惨敗だったが、新潟大賞典(G3)2着、七夕賞(G3)優勝、オールカマー(G2)2着、福島記念(G3)3着と、G2、G3を転戦し、安定感ある走りを見せていた。
だが、陣営としてはさらに上、G1競走での勝利がほしいのはいうまでもないだろう。これまでミッキースワローは、G1では18年のジャパンCの5着が最高着順。今年は大舞台でこれを上回る成績を収めることが期待される。ベテラン横山典弘騎手に手綱を戻し、始動戦に備える。
ステイフーリッシュ(牡5歳、栗東・矢作芳人厩舎)は、約1年8カ月ぶりの勝利を狙う。
昨年は中山金杯(G3)、京都記念(G2)と2戦連続2着の好調なスタート。大阪杯では大敗したものの、鳴尾記念(G3)、函館記念(G3)でともに3着と結果を出した。
G1級がそろった札幌記念ではまたも大敗。福島記念(G3)で2着と再び巻き返したが、昨年の最終戦となったチャレンジC(G3)では10着と期待を裏切る結果に終わっている。
強敵相手には苦戦が続いているが、G2、G3では比較的良好な成績を残している。また中山競馬場は2戦して2着1回、3着1回と得意にしているようだ。久しぶりの重賞勝利があってもおかしくない。