JRA・G1×天皇誕生日で「何かが起こる」!? フェブラリーS開催日の偶然と「陛下の引力」に驚愕
2月23日(日)東京競馬場でフェブラリーS(G1)が開催される。2連覇のかかるインティや、初ダートで根岸Sを制したモズアスコットに注目が集まるダートのマイル頂上決戦だ。
令和初のフェブラリーSは開催日が2月23日ということに注目していただきたい。実は、天皇陛下のお誕生日も「2月23日」であり「令和初の天皇誕生日」でもある。
その点が、なぜか一部競馬ファンから注目されているのだ。
実は陛下はまだ皇太子の折、東京競馬場で日本ダービー(G1)を2度ご覧になられているのだが、その2回とも非常に「レア」な出来事が起こっている。
1度目は平成19年。ウオッカが64年ぶりの牝馬によるダービー制覇を成し遂げた。現在の牝馬時代到来を告げる、歴史的な勝利である。
これだけでも十分すごいのだが「2回目」はさらに凄まじい。
平成26年、レースを制したのは横山典弘騎手騎乗のワンアンドオンリーなのだが、驚くべきことに、皇太子さま(当時)、騎手、馬の誕生日が「2月23日」で同じであった。典型的な「サイン馬券」でレース前から話題ではあったが「そんなわかりやすく来るわけない」とタカをくくり、後悔した人も多いのでは……。ともかく、競馬に絡むと「サプライズ」を引き寄せられるのが現在の天皇陛下なのである。
今年のフェブラリーSは陛下がお越しになられるわけではないが、「即位後初めてのお誕生日」のレースという点、さらに過去の強烈な「引力」を考えると、運命論者的に言えば、この偶然はどうしても無視できない。
これだけでなく、天皇陛下、そして現在の上皇陛下がご覧になられた競馬のレースで、何かが起こるのはもはや「通例」だ。
現在の上皇陛下が東京競馬場にお越しになり、史上初となった天覧競馬は平成17年。牝馬ヘヴンリーロマンスが14番人気の低評価を覆し優勝する大波乱となった。勝利した松永幹夫騎手(当時)は脱帽し、馬上で最敬礼をした。競馬史に残る名場面である。
2度目は平成24年。エイシンフラッシュが日本ダービー以来となる、約2年半ぶりの復活勝利を挙げた。鞍上のM.デムーロ騎手はウイニングランの後、スタンド前で下馬し、右膝をついての最敬礼。こちらも名場面であるが、この行為は規定に反するとして物議を醸しだした。しかし、JRAの粋な計らいでお咎めなしとなったことも、ファンの記憶に残っているだろう。
「競馬」と「天皇陛下」……一見まったく関係がなさそうだが、レース・馬券的な化学反応が確かに感じられる。
今年は「ワンアンドオンリー再び」横山典騎手のバースデーVがあるのか、それとも「ウオッカ再び」ホクトベガ以来24年ぶりの牝馬による制覇があるのか、武豊インティが10馬身差圧勝で連覇、モズアスコットがJRA芝ダートG1制覇なんて偉業もあり得る。
今年のフェブラリーSは何かしら「衝撃」が巻き起こる、その前提で馬券検討をしたほうが無難かもしれない。