JRA今週末は重賞3レースでプラス収支間違いなし!? 2020年「芝の重賞11レース」から浮かび上がった5つの傾向とは……
④【牝>牡】
今年の芝重賞11レースのうち2レースは牝馬限定なので、これ以外の9レースを見ると、牝馬の強さが際立っている。対象9レースで牝馬は「4-3-0-15」。昨年の「0-2-1-11」とは段違いの成績といえるだろう。シルクロードS(G3)と東京新聞杯(G3)はともに牝馬のワンツーだった。
今週は日曜日の京都記念(G2)でカレンブーケドールとクロノジェネシスという牝馬2頭が人気を集めそうだ。ここでも牝馬2強が牡馬を寄せ付けない走りを見せてくれるのだろうか。
⑤【個人馬主>クラブ】
今年はクラブ馬がやや不振傾向だ。昨年の同時期は11勝のうち7勝がクラブ馬だったが今年はわずか3勝。今年は個人馬主の馬が重賞を勝つシーンが目立っている。そして今年の芝重賞を勝った馬主には興味深い共通点がある。
《2020年芝重賞レースを勝利した馬主》
・シルクレーシング(2勝)
・キャロットファーム
・キャピタル・システム
・吉田勝己
・前田幸治
・田中康弘
・増田雄一
・桑田牧場
・岡田勇
・岡田繁幸
※順不同、敬称略
お分かりいただけただろうか。漢字の馬主名には必ず「田」の文字が含まれている。ちなみにキャロットファームの代表は秋田博章氏。シルクレーシングは、かつて早田光一郎氏がクラブ法人「シルク」の実質的オーナーだった。
日経新春杯を制したモズベッロの馬主キャピタル・システムにはもちろん、「田」の漢字は入っていない。しかし勝負服の柄をよく見ると、市松模様に浮かび上がるのは「田」の文字だった。
以上、今年の芝重賞11レースから5つの傾向が明らかとなった。得てして、こういう傾向は話題に上り始めると変わってしまうもの。果たして今週末の芝重賞3レースはどういう結果になるだろうか。