JRA「3月阪神」で障害頂上決戦!? オジュウチョウサンVSシングンマイケルの新旧王者対決に「大器」トラストが参戦!
3月14日に開催される障害レース・阪神スプリングジャンプ(芝3900m)。ここに、オジュウチョウサン(牡9歳、美浦・和田正一郎厩舎)とシングンマイケル(セ6歳、美浦・大江原哲厩舎)、そしてトラスト(牡6歳、栗東・長谷川浩大厩舎)が出走予定。実力馬3頭が初めて相まみえるとあって、早くから注目を集めている。
最強ハードラーの名をほしいままにしているオジュウチョウサンはここから始動。昨年の後半は平地戦に挑戦したものの、思うような結果を残すことができなかった。だが、前半は阪神スプリングジャンプを勝利して、中山グランドジャンプ(G1)に向かうと、圧巻の走りを見せて前人未到の4連覇を達成。障害レースではいまだトップクラスの実力を持つことを証明していた。
今年は管理する和田調教師が“二刀流断念”を名言。障害に専念し、阪神スプリングJ連覇、そして中山グランドジャンプ5連覇を目指す。障害の絶対王者の歩みは止まらない!?
そのオジュウチョウサンに挑戦状を叩きつけたのが、2019年度最優秀障害馬に輝いたシングンマイケルだ。
昨年の東京ジャンプS(G3)、東京ハイジャンプ(G2)、中山大障害(G1)と、重賞3連勝を達成。この活躍が認められ、3年連続最優秀障害馬に輝いていたオジュウチョウサンに替わって、障害トップの座に選出された。そしてその授賞式の壇上で、オーナーの伊坂重憲氏は「皆さんも楽しみにしていることでしょう。オジュウチョウサンと雌雄を決します」と直接対決に臨むことを明言していた。
その言葉どおり、『頂上対決』が実現する運びになったが、唯一惜しまれるのは、その場にシングンマイケルを管理していた高市圭二調教師がいないことだろう。高市調教師は2月17日、64歳でこの世を去っている。
シングンマイケルは伊坂オーナーと高市調教師の「執念」の末に誕生したともいわれている(関連記事)。ふたりの思いは最強を飛び超えることができるのだろうか?