JRA武豊サトノフラッグorマイラプソディ「春のクラシック」究極の選択!? カギを握るのは「あの大物騎手」の復帰か
8日、中山競馬場で開催された弥生賞ディープインパクト記念(G2)は、1番人気のサトノフラッグ(牡3歳、美浦・国枝栄厩舎)が勝利。2歳王者サリオス、コントレイルが待つクラシック第一冠・皐月賞(G1)へ、大きく前進した。
ライバルに実力の差を見せつけた。皐月賞に続く王道トライアルには、今年もホープフルS(G1)3着のワーケアを筆頭に、5着オーソリティ、札幌2歳S(G3)の覇者ブラックホールなどの強豪が集ったが、終わってみれば2着ワーケアに1馬身3/4差をつける完勝。
実績馬がそのまま上位を占める“力通りの結果”だっただけに、この勝利の価値は非常に大きいといえるだろう。サトノフラッグはこれで3連勝。春のクラシックへ向け視界良好といったところか。
だが、この完勝劇に“ざわついた”のが、クラシックの有力候補マイラプソディのファンたちだ。
「今回、初めてサトノフラッグとコンビを組んだ武豊騎手ですが、この走りをされれば『本番でも乗りたい』と思うのは当然でしょう。
しかし現状、武豊騎手の今年の牡馬クラシックのパートナーは京都2歳S(G3)を勝ったマイラプソディと言われています。ただ、2月の共同通信杯(G3)では、単勝1.5倍に支持されながらも4着に敗退……。皐月賞に向けての下馬評は、サトノフラッグの方が上になるでしょうね」(競馬記者)
実際に武豊騎手はこの日、弥生賞の勝利騎手インタビューで「良馬場ならもっと走れそう。非常に楽しみな馬だと思います」とサトノフラッグに最大級の評価を与えている。無論、リップサービスもあるかもしれないが、仮にマイラプソディとのコンビで皐月賞に挑むのなら、内心は「楽しみ」などとは言っていられない状況だ。
「既定路線はマイラプソディだと思いますよ。先約ですし、何よりオーナーの松島正昭氏(名義はキーファーズ)は以前から『武豊騎手と凱旋門賞に行くのが夢』と、武豊騎手をずっと応援している馬主さんですから。
武豊騎手も恩義を感じているでしょうし、もしも武豊騎手がサトノフラッグに乗ることになるのなら、松島氏が理解を示したときだけでしょうね」(別の記者)
また鞍上問題のカギを握るのは、「あの一流騎手」の復帰だという。