JRA【高松宮記念(G1)展望】グランアレグリア、タワーオブロンドン、ダノンスマッシュの三つ巴「乗替りがカギ」……ディープインパクト産駒初のスプリントG1制覇なるかも注目

 29日、春のG1シーズン到来を告げる高松宮記念(G1)が中京で行われる。昨年は3番人気ミスターメロディが、福永祐一騎手に導かれてG1初勝利を飾った。今年はドバイに遠征するため、同馬の連覇はなくなった。

 その一方で、遠征を取りやめた今年のフェブラリーS(G1)を勝ったモズアスコット、昨年の阪神C(G2)圧勝のグランアレグリア、ヴィクトリアM(G1)勝ち馬ノームコアの参戦など多彩なメンバーが揃った。

 注目となるのは、昨年の桜花賞馬のグランアレグリア(牝4、美浦・藤沢和雄厩舎)と、昨年のスプリンターズSの覇者タワーオブロンドン(牡5、美浦・藤沢和雄)のG1ホース2頭が出走する藤沢和雄厩舎だろう。

 グランアレグリアは昨年の桜花賞を圧勝した昨年の最優秀3歳牝馬だ。NHKマイルC(G1)は5着(4位入線からの降着)に敗れたが、12月の阪神C(G2)では、古馬の強豪相手に5馬身差をつける大楽勝。一躍、最有力候補へと浮上した。

 18日の1週前追い切りでは、C.ルメール騎手から乗り替りとなった池添謙一騎手を背にウッドチップコースで、単走で追い切りを消化した。

「前走阪神Cのレース振りなら1200mでもスピード負けしないと思います。競馬を経験するにつれて、精神的にだいぶ大人になってきました。体高が伸びて体も大きくなっています。東京も走っていますので、左回りも問題ないでしょう。楽しみです」と、陣営は初の中京コースも心配はしていない。

 L.ヒューイットソン騎手が騎乗するタワーオブロンドンも同じく18日に、ウッドを単走で追い切った。

「前走オーシャンS(G3)は、休み明けの影響なのか、後ろのポジションになりました。
他馬とは斤量の差がありましたし、それを考えれば上々の内容だったと思います。1度使っての上積みはありますし、左回りも大丈夫なので、楽しみです」と、こちらも休み明けを叩かれて良化必至だ。

 2頭の対決に待ったをかけるのはオーシャンSでタワーオブロンドンを破ったダノンスマッシュ(牡5、栗東・安田隆行厩舎)だろう。昨年の高松宮記念は1番人気に支持されるも、4着に惜敗。

 雪辱を期した秋のスプリンターズSでもタワーオブロンドンの前に3着に敗れた。今年こそ、あと一歩のところで逃がしているG1タイトルを勝ち取りたい。今回は主戦の川田将雅騎手がドバイ遠征のため、乗り替りとなる三浦皇成騎手にはJRA・G1初勝利の期待もかかる。

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