【G1回顧・南部杯】ライバル寄せ付けずコパノリッキーがスーパーレコードで完勝!ダート王の圧倒的な強さに「名言」の武豊騎手も冷や汗?
直線の入り口こそ、ただ1頭だけ内側を通ったレーザーバレットが先頭に躍り出るが、レース後に田辺騎手が「今日は内(のダート)が深くて伸びない」と話していたように、これはリスクのあるギャンブル。レーザーバレットも必死に抵抗したが、結局5着に沈んでいる。
最終的に田辺騎手がコパノリッキーにムチを入れたのは、1頭で完全に抜け出した後に気を抜かないようにするためだけのもの。最後まで余裕の手応えで、ベストウォーリアを1馬身3/4振り切ったところがゴールだった。
なお、走破タイムの1:33.5は従来のレコードを1秒3も更新するスーパーレコードだ。
コパノリッキーはこれでかしわ記念(G1)、帝王賞(G1)に続く3連勝。共に圧倒的な強さで制していることから、今のダート界でこの馬を止められる存在を探すのが難しい状況になりつつある。
鞍上の田辺騎手も「自信を持って乗れた。休み明けながら状態が良く、強い競馬ができた。道中の力みがなかったので(これだけのペースでも)ペースが速いと思わなかった」と相棒の完成度に脱帽している。
だが、この勝利に気が気ではないのが、主戦の武豊騎手なのかもしれない。
実は、武豊騎手は先月28日に開催された日本テレビ盃(G2)をアウォーディーで快勝した際、勝利騎手インタビューで「次は、(JBCの開催される)川崎で会おうディー」と名言?を残しているだけに、順当に行けばJBCクラシックでアウォーディーに騎乗予定となる。従って、そこでコパノリッキーと激突する可能性があるのだ。