JRA「ユーイチ!事件」川田将雅VS北村友一、高松宮記念(G1)で1年越し決着の時!? 新型コロナウイルスの「数奇な運命」に導かれた2人
「ダノンスマッシュが(高松宮記念の舞台となる)左回りで勝利がない点を指摘された川田のコメントだけど、“棘”を感じずにはいられなかったね。だって、ダノンスマッシュで左回りを経験してるのは、休養中の戸崎(圭太)と、(北村)友一しかいないからね。
馬が本格化した後に乗ったのは友一だけだし、あれじゃ『北村より自分の方が上』と言っているようなもの。阪急杯の一件があったばかりだし、言葉遣いは丁寧だったけど、さすがに思うところはあったよ」(某関係者)
本来、川田騎手はドバイワールドC(G1)でチュウワウィザードに騎乗するため、今年の高松宮記念に参戦する予定はなかった。しかし、何の因果か、新型コロナウイルスの影響でドバイ開催が中止。急遽、ダノンスマッシュで高松宮記念に参戦することが決まった。
「完璧ですね。馬は前走からすごくいい状態で、想定通りきてくれています」
ダイアトニックの最終追い切りを終えた北村友騎手は、来たる本番へそう胸を張る。奇しくもダイアトニックとダノンスマッシュは、共に安田隆行厩舎という同厩の間柄だ。昨年の高松宮記念から1年、果たして今年の尾張電撃決戦で笑うのは、北村友か川田か――。
2人の「因縁」が1年の時を経て、決着の時を迎える。