JRA社台グループにダブルショック!? 「1200万円」デアリングタクト桜花賞優勝で失ったものと、繰り返されたジャングルポケットの二の舞
ただ桜花賞3着のスマイルカナも同セール出身馬。落札価格は5600万円と牝馬にしては高額だが、デアリングタクトには完敗だった。
落札価格3200万円のシャインガーネットはファルコンS(G3)を勝利しており、桜花賞を回避して向かうNHKマイルカップに期待が高まる。
ちなみにデアリングタクトの母デアリングバードの母である、デアリングハートの産駒も社台ファームから上場され3000万円で落札されているが、入厩したばかりでまだデビューできていない。すでに大きな差が付けられているといっていいだろう。
まとめると、桜花賞出走はスマイルカナ1頭。重賞勝ちはスマイルカナとシャインガーネットの2頭。オープン馬は4頭、1勝馬は23頭、未勝利は37頭、未出走は8頭で登録抹消が1頭。特に1億円を含めた上位4頭が未勝利、そして半数以上がいまだ勝ち上がっていない。
この内容から見ても、デアリングタクトが与えたインパクトはかなりのもの。手放した繁殖牝馬が産んだ馬は1200万円の低価格だったが、それが社台ファームやノーザンファームの良血馬、さらにディープインパクト産駒など1億円を超える高額馬を遥かに凌ぐ大活躍を見せたのだ。
社台グループ関係者からすれば、続くオークスは是が非でも勝ちたい一戦となるはず。その包囲網はすでに始まっているといっていいだろう。
それでもデアリングタクトがオークス、秋華賞を制して牝馬三冠を達成するのか、さらにアーモンドアイを超えるような活躍を見せるのか。次の舞台である5月のオークスが待ち遠しい。