JRAコントレイル皐月賞勝利で「ディープインパクト産駒」クラシック競走20勝目達成!! 偉大な「サンデーサイレンス超え」まであと……
牡馬クラシック第1戦・皐月賞(G1)を制し、無敗の皐月賞馬となったコントレイル(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)。この勝利でディープインパクト産駒のクラシック競走(皐月賞、日本ダービー、菊花賞、桜花賞、オークスの5つ)における勝利数は「20」に到達した。
ディープインパクト産駒のクラシック初勝利は、2011年に安藤勝己騎手とコンビを組んだマルセリーナの桜花賞だ。それ以後、ジェンティルドンナ、ディープブリランテ、アユサン、キズナなどコンスタントにクラシックで活躍する産駒を輩出してきた。
産駒クラシック初勝利から9年で「20」勝を挙げたが、これは種牡馬としては2位。現在の1位はサンデーサイレンスが樹立した「23勝」だ。この大記録にまであと3勝に迫っているため、今後はこの記録を更新できるかにも注目が集まっている。
「サンデーサイレンスの産駒として最後にG1を制覇したのは2007年の有馬記念(G1)を勝ったマツリダゴッホ。しかし、最後のクラシック勝利となると、2005年に菊花賞(G1)を制して3冠馬となったディープインパクトなんですよね。
そのディープインパクト産駒がサンデーサイレンス産駒の記録をまたひとつ超える可能性が出てきたのは感慨深いです。これは後継種牡馬として活躍している何よりの証であり、また競馬がブラッドスポーツと言われることの証明だと思います」(競馬誌ライター)
だが、そのディープインパクトも昨年、惜しまれつつもこの世を去った。クラシックであと「4勝」をあげて、サンデーサイレンス産駒超えを果たすためには、コントレイルはもちろんのこと、同年代の牝馬、さらにこれからターフデビューを果たす産駒の活躍が欠かせない。
今年は3冠牝馬アパパネを母に持つアカイトリノムスメ(牝)、ダービー馬ワグネリアンの全妹ヨアケノラブソング(牝)、不運の死を遂げたシャケトラの半妹サヴァニャン(牝)、さらに故障に泣いたシルバーステートの全弟マンインザミラー(牡)、菊花賞馬フィエールマンの全妹エクランドール(牝)、など、良血馬がずらりと顔を揃えた。またこれ以外にも素質あふれる馬がデビューを今か今かと待ちわびている。
偉大なる血脈をその身に宿す競走馬たちの活躍を、これからも期待したい。