JRAたてがみ事件「謎」の不起訴に非難轟々……「損害額が小さい」に被害牧場「不服申し立てを行う事も」
28日、1998年の年度代表馬でJRAの殿堂馬でもあるタイキシャトルの「たてがみ」を切断、所持していた疑いで逮捕された女性が不起訴処分となった。
『HBCニュース』によると、昨年9月に日高町と浦河町の牧場で、競走馬4頭のたてがみを切った器物損壊の疑いで逮捕されたものの、結局不起訴処分になったという。なお札幌地検は、理由を明らかにしていないが、切断による「損害額が小さい」ことなどを考慮した可能性があるとのことだ。
被害に遭ったヴェルサイユファームは、公式Twitterを通じて「本件、起訴猶予処分から一転し不起訴という形になってしまいました……」と無念のコメント。検察側は不起訴の理由を明らかにしていないが「刑事さんからは本人は自供までしていると伺っていますので、証拠不十分で不起訴になったものではありません」と呟いている。
また、「今後の対応としては顧問弁護士と検討中ではありますが、検察に不服申し立てを行う事も可能という事です」と不服申し立ての可能性も視野に入っているようだ。
「社会的に見れば『所詮は馬のたてがみ』ということかもしれませんが、ヴェルサイユファームでなくとも、牧場関係者からすれば到底納得できる結果ではないと思います。彼らは馬を管理することが仕事であり、そこには誇りはもちろん、何よりも愛情があると言います。
牧場関係者から『馬は家族みたいなもの』という話を聞くのは珍しいことではありませんし、ヴェルサイユファームはタイキシャトルの他にもローズキングダムも同様の被害に遭っています。容疑者は一部のメディアで実名報道されているようですが、関係者が納得いく形での決着を祈るばかりです」(競馬記者)
この結果に納得が行っていないのは、多くの競馬ファンも同様だ。