JRAアーモンドアイ揺れる「ヴィクトリアマイル後」の動向…天皇賞・春連覇フィエールマン「宝塚記念」参戦で、C.ルメール騎手は
「現在、短期免許で来日中のD.レーン騎手の動向からも、サートゥルナーリアは『レーン騎手とのコンビになるのでは』とウワサされています。
実際にレーン騎手は、ルメール騎手が騎乗停止になった昨年の日本ダービー(G1)でもコンビを組んでいますし、アーモンドアイとの対決になった昨年の天皇賞・秋(G1)と有馬記念で、ルメール騎手はアーモンドアイを選択。サートゥルナーリアにはC.スミヨン騎手が騎乗しました」(同)
この事実からもルメール騎手にとって、アーモンドアイが「特別な存在」であることは疑いようがない。今年のドバイターフ遠征では、新型コロナウイルスの影響による入国規制に備えて、1週前からドバイ入りした熱の入れようだ。
仮に再びアーモンドアイとサートゥルナーリアが激突しても、フランス人騎手が前者を選択する可能性は極めて高いといえるだろう。
しかし、その一方でフィエールマンについても、ルメール騎手は以前から「大好きな馬」と公言してはばからない存在。昨年の有馬記念ではアーモンドアイを選択した同騎手だが、天皇賞・春で改めて能力の高さを見せたことで、両者の印象が逆転している可能性もある。
だが、それ以前にフィエールマンの宝塚記念参戦の裏には「アーモンドアイ回避」というシナリオも選択肢として当然含まれているだろう。実際に近年のノーザンファーム系クラブによる有力馬の“使い分け”とみられる現象は、枚挙に暇がないからだ。
果たして、復権を懸けた最強女王の行く末は――。アーモンドアイVSフィエールマンVSサートゥルナーリアが実現し、春のグランプリが大いに盛り上がることが競馬ファンにとっては最良ではあるが……。