JRA横山武史「悔いのないレースはできました」日本ダービーから1年……。騎乗停止でオークス(G1)ウインマリリン乗り替わりも、新パートナーは最も信頼できるあの人!
当時、G1騎乗経験すらなかった横山武騎手にとって、いきなり日本ダービーという大舞台は荷が重かっただろう。それでも、作戦通り果敢に逃げたリオンリオンの1000m通過は57秒8のハイペース。結果的に、離れた2番手からレースを進めたロジャーバローズが勝利し、リオンリオンはスタミナ切れで15着に敗れてしまった。
だが、横山武騎手は「悔いのないレースはできました。前半は少し速くても、リードを取っておきたかったのであの形になりました」と初の大舞台にも物おじしていなかった様子。この経験は横山武騎手にとって大きな収穫があったはずだ。
実際に昨年は54勝を挙げ、前年から19勝を上乗せする大躍進だった。さらに今年はすでに28勝で、関東リーディングに君臨している。初G1騎乗からわずか1年で関東を代表するジョッキーへと上り詰めたのだ。
逆に今年は自身が騎乗できず、父が代わりにオークスという大舞台に挑むことになった。昨年はレースに参加して得るものがあったが、今年はレースを観ることで得るものがあるかもしれない。
デビュー4年目の若武者の今後の躍進には、「父の背中」が大きく左右するのではないだろうか。