JRA日本ダービー(G1)「新コンビ」マイラプソディ×横山典弘で参戦! 武豊に“捨てられた”からこそチャンスな理由
15日、皐月賞(G1)で5着のサトノフラッグは武豊騎手とのコンビで日本ダービー(G1)に向かうことが明らかになった。武豊騎手が皐月賞で騎乗したマイラプソディ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)は横山典弘騎手との初コンビでダービー参戦となる。
サトノフラッグは新馬戦の手綱を取った戸崎圭太騎手が落馬負傷により、2戦目以降はO.マーフィー騎手、武豊騎手、C,ルメール騎手と“代打”での騎乗が続いていた。そのため日本ダービーでの鞍上に注目が集まっていたが、弥生賞(G2)でコンビを組んだ武豊騎手に正式決定となった。
その一方、これまで5戦すべて武豊騎手とのコンビだったマイラプソディは、新たに横山典弘騎手を鞍上に迎えることになった。
デビューから3戦3勝で京都2歳S(G3)を制したマイラプソディ。昨年末時点ではコントレイル、サリオスと並び「3強」とも呼ばれるほどの評価を得ていた。だが、今年初戦の共同通信杯(G3)で単勝1.5倍の圧倒的1番人気に支持されるも、4着に敗れてしまう。初の長距離輸送も無事にこなし万全の態勢だっただけに、武豊騎手と友道調教師は敗因について「わからない」と口を揃えた。
前走の不可解な敗戦により7番人気まで評価を落とした皐月賞。マイラプソディは巻き返しを図るも、さらに着順を落としてしまい13着の惨敗。武豊騎手は「道中はいい感じでしたが、4コーナーで手応えがなくなってしまいました」とコメントを残した。
14日、日本ダービーの2週前追い切りを同い年の僚馬と3頭併せで行ったマイラプソディだが、2頭に半馬身遅れてしまう。かつて世代トップクラスの評価を得たときの輝きは、失われてしまったかに思えてしまう状況だ。
だが、日本ダービーで横山典騎手に乗り替わりとなることは、マイラプソディにとってプラスに働きそうだ。
イングランディーレでの天皇賞・春(G1)勝利など、大胆な騎乗で穴馬を勝利に導いてきた横山典騎手。ダービーではさらに人気薄が予想されるマイラプソディとのコンビは不気味に感じるだろう。当然、日本ダービー2勝を挙げている実績も心強い。
それ以上に「ハーツクライ×横山典弘」の日本ダービーに後押しとなるデータがある。
マイラプソディの父であるハーツクライは、横山典騎手との初コンビで2004年の日本ダービーに挑み、2着に好走しているのだ。さらにハーツクライは皐月賞で14着に敗れていたことも、マイラプソディに重なる部分もあるだろう。