JRAアーモンドアイ「G1・7勝記録」に疑問の声!? ヴィクトリアマイル挑戦に「賛否両論」も、記録更新は必然の時代背景
「これまで芝G1・7勝を達成したシンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクト、ウオッカ、キタサンブラックらは、すべて日本のJRA・G1を勝っています。そういった点で、アーモンドアイのドバイターフを数に含めることを疑問視する声はありますね。以前、ドバイシーマクラシック(G1)を勝ったジェンティルドンナが芝G1・7勝に到達した際にも、ネット上では同じような議論がありました。
これは『クラシック三冠』などの公式的の記録ではないので、人によって解釈が分かれることは当然あると思います。ただ、ルメール騎手が『レジェンドホース』と語っている通り、アーモンドアイがすでに歴史的な存在になっていることは間違いないですし、今は素直に、その圧倒的な強さを称えたいところです」(同)
シンボリルドルフが1985年の有馬記念を制し、史上初の芝G1・7勝に到達してから、2001年にテイエムオペラオーが並ぶまで16年の月日があった。しかし、それ以降は19年の間に5頭のタイ記録馬が現れている。
その背景には1996年に秋華賞(G1)が誕生したことに伴い、エリザベス女王杯(G1)が古馬に開放。さらには2006年にヴィクトリアマイルが創設され、牝馬路線が大きく整備されたことや、フェブラリーSや高松宮記念(旧・高松宮杯)、NHKマイルC(旧・NHK杯)、近年では大阪杯やホープフルSなどが昇格を果たし、単純にG1の数が増加したという事実がある。
これらを考慮すれば、いずれ芝G1・7勝の最多記録が更新されることは「必然」といえるだろう。ヴィクトリアマイルのパフォーマンスを鑑みれば、今年中にアーモンドアイが「歴史の扉」を開く可能性は高い。ぜひとも1つと言わず、2つ3つと、さらなるビッグタイトルを積み重ねてほしいところだ。