JRA【平安S(G3)展望】オメガパフューム、ゴールドドリーム、ロードレガリスら有力馬に乗り替わりが続出 “手替わり”が波乱を巻き起こす!?
5月23日(土)の京都競馬場メインレースは平安S(G3)。G3ながらも毎年レベルの高いメンバーが揃うことが多い。今年も今後G1戦線を沸かせるであろう好メンバーが出走を予定。だが、現在は新型コロナウイルス感染拡大防止の一環として、騎手の移動制限が課せられている。そのため、騎手の乗り替わりが多い1戦となったことで、波乱の決着も予想される。
注目されるのは、ここが今年の始動戦となるオメガパフューム(牡5歳、栗東・安田翔伍厩舎)だろう。
実績上位の一頭。昨年暮れの東京大賞典(G1)では好位追走から上がり最速の末脚を使って勝利。レース後、鞍上のM.デムーロ騎手は「この冬はあんまり上手くいっていなかった」と明かし、「最後のG1で勝つことができて、こんなに多くの温かいお客さんの前でとってもうれしいです」と喜びを爆発させていた。
そのデムーロ騎手は騎手の移動制限のため騎乗NG。北村友一騎手を背に挑戦する。昨年3着に終わった時同様、斤量59キロを背負うことになるが、勝利を掴むことはできるか。
古豪ゴールドドリーム(牡7歳、栗東・平田修厩舎)も侮れない。
昨年の東京大賞典(4着)を持って引退する予定だったものの、陣営が翻意。今年も現役を続行することになった。
今年は期待の新鋭クリソベリルとともにサウジCから始動。6着に終わったが、クリソベリルには先着するなど、ダート界を牽引してきた“先輩”としての意地を見せた。
国内復帰初戦でもまだまだ健在であるところを見せてもらいたい。藤岡佑介騎手とは初コンビで挑む。ライバルであるオメガパフュームよりも斤量が1キロ軽い点は好材料か。
地方所属時から6連勝(JRAでは4勝)中のロードレガリス(牡5歳、栗東・野中賢二厩舎)は重賞初挑戦Vを狙う。
デビュー当時は芝レースに出走していたものの、結果が出ず、一度は大井へ移籍。だがそこでダートに転向したのを機に才能が開花すると、JRAに出戻っても連戦連勝。2走前の雅S(3勝クラス)では武豊騎手を背に2着に5馬身差をつけて、単勝1.4倍に見事に応えるなど水を得た魚のように活躍している。
前走のアルデバランS(OP)も快勝。有力視されているライバルたちよりも軽い56キロの斤量も魅力だ。池添謙一騎手とともに重賞の舞台を疾走する。