JRA 平安S(G3)は「長期コンビ」が波乱の立役者に!? “乗り替わり”オメガパフューム、ゴールドドリームらを破るのは……
23日(土)に京都競馬場で開催される平安S(G3)。オメガパフューム、ゴールドドリームら圧倒的な実績を誇るG1馬に加えて、ロードレガリス、スワーヴアラミスなどダートで頭角を現している新星らも出走するとして話題だ。
だが今年は、新型コロナウイルス感染拡大防止の一環として、騎手が土日に違う競馬場で騎乗することがNG。有力馬に乗り替わりが相次ぐ事態となった。このため穴党からすれば、“万が一”を期待できる1戦となっている。
思い出してもらいたいのが、フェブラリーS(G1)だ。優勝したのは1番人気のモズアスコットだったが、2着に入ったのは最低人気のケイティブレイブ。騎乗していた長岡禎仁騎手は、いつもの先行策ではなく中団からやや後ろにポジションを取り、脚を溜める作戦に出ると、これが見事にハマり殊勲の“銀メダル”をゲットした。
長岡騎手は美浦所属ながら同馬を管理する杉山晴紀厩舎の稽古に積極的に参加。約2年前からケイティブレイブの調教パートナーも務め、その積み重ねでフェブラリーSの鞍上に大抜擢された。普段からケイティブレイブの陰日向となり支え続けたことで、同馬を深く理解することができ、大舞台で乾坤一擲の走りに繋がったのだろう。
現代の競馬界では騎手の“乗り替わり”が頻繁に行われる。だが普段から稽古に騎乗したり、レースで長らく騎乗を続けたりしている騎手のほうが、その馬のクセや性格などを掴んでいるため、好走に導けるケースもあるはずだ。
そこで今回は乗り替わりが多い平安Sで、長期間に渡ってコンビを組んでいる騎手と馬たちに注目したい。