JRA福永祐一「スタートがすべて」“痛恨”の2週連続出遅れ! 日本ダービー(G1)コントレイルはサートゥルナーリアの「二の舞」も!?
24日、東京競馬場で行われたオークス(G1)はデアリングタクトが単勝オッズ1.6倍の圧倒的な1番人気に応え優勝した。63年ぶりの無敗の牝馬2冠馬誕生の快挙となった。
2枠4番からの発走となったデアリングタクトは好スタートを切るも、激しいポジション争いにより後方からのレースとなった。直線では前がなかなか空かない状況だったが、馬群を抜け出すと鋭い末脚でウインマリリンを捉えて優勝。苦しいレース展開を克服しての2冠達成で、世代最強牝馬を印象付けるレースとなった。
まさに今年すでに重賞6勝の「絶好調」松山弘平騎手が道中の逆境をはねのけて、勢いそのままにG1制覇をもぎ取った形だ。
その一方、同じく好調を維持していた福永祐一騎手のリリーピュアハート(牝3歳、栗東・藤原英昭厩舎)は9着に敗れた。
抽選対象馬ながらも、ゆりかもめ賞(1勝クラス)で東京芝2400mを勝利していたため、6番人気に支持されたリリーピュアハート。7番人気がフローラS(G2)勝ち馬で、オークスで2着に入ったウインマリリンだったことを考えると、いかに期待が高かったのか分かるだろう。
しかし、レースはスタートで大きく躓いてしまい後方2番手からの競馬。徐々にポジションを押し上げていくも、出遅れが響いて9着に沈んだ。この敗戦に福永騎手は「スタートで大きく躓いてしまいました。今日のレースはそれが全てです」とコメントした。
皐月賞をコントレイルで優勝してから、マイラーズC(G2)をインディチャンプ、かしわ記念(G1)をワイドファラオと1か月経たないうちに重賞3勝(うちG1・2勝)を挙げる絶好調だった福永騎手。NHKマイルC(G1)では、6番人気ギルデッドミラーで3着に入るなど目覚ましい活躍だったが、今週は冴えわたる手綱さばきは鳴りを潜めた。
だが、G1レースの出遅れは先週のオークスだけではない。実は1週前のヴィクトリアマイル(G1)でも、勝敗を左右する出遅れをしているのだ。