今週の注目は天皇賞・秋だけではない!過去10年で1番人気が勝ったのは僅かに2回。混戦必至のスワンS(G2)を見逃すな!
しかし不安要素が全くない訳ではない。昨年は本レースで古馬をまとめて蹴散らす快勝を果たした。しかし、その際は叩き2戦目でのレースであり、今回は7ヶ月の期間が開いている。休み明けでの実績がない馬だけに気になる部分だ。調整は順調との情報も入っているが、状態面をどう捉えるかは非常に重要だろう。
1400mでは勝ち星こそないが、前走の京王杯SC(G2)は2着と好走。一昨年の本レースでも2着と結果を出しているサンライズメジャー(牡7歳、栗東・浜田多厩舎)にもチャンスはある。先行・差しと自在性のある競馬ができる点や、休養明けの実績が十分な点も高く評価できる。今回も仕上がりは良好な様子で、不安要素の見当たらないココは好走する可能性が非常に高い。
エイシンブルズアイ(牡5歳、栗東・野中賢厩舎)も侮れない一頭。今年3月のオーシャンS(G3)は圧巻の一言。直線で先行集団を外から交わし、後続との距離を広げ快勝。初重賞制覇を飾った。負かした相手はハクサンムーン・スノードラゴン・アルビアーノと『G1級』の実力馬たち。本馬の地力の高さを示す一戦であった。全5勝のうち4勝を挙げる得意の京都で、重賞2勝目を狙う。
その他にも、北九州記念(G3)で鮮やかに差し切って重賞初制覇。鞍上に今年の凱旋門賞を制した「世界のR.ムーア」を確保したバクシンテイオー(牡7歳、美浦・堀宣厩舎)、京都で連対率100%を誇るダンスディレクター(牡6歳、栗東・笹田和厩舎)。夏場を休養に充て、目標のココへ向け入念に調整が施されてきたエイシンスパルタン(牡5歳、栗東・藤岡健厩舎)など実力馬が集結。
秋のマイル王を占う意味でも見逃せない一戦。混戦必至のスワンS(G2)は、29日(土)の15時35分に発走予定だ。