JRAノーザンファームも熱い視線!? 新人調教師×新種牡馬も「勝利請負人」C.ルメールで稀代の快速馬候補デビュー!
先週から2歳戦がスタートし、来年のダービーに向けた戦いが幕を開けた。
今年の新種牡馬では、やはりドゥラメンテとモーリスの2頭が大きな注目を集めている。ドゥラメンテ産駒はすでに1頭が勝ち上がり順調な滑り出しを切った。2頭に注目が集まる一方で、忘れてはならない新種牡馬の期待の産駒が今週末にデビューする。
13日(土)、東京5Rの新馬戦(芝1400m)でトレジャーアイル(牡2歳、美浦・宮田敬介厩舎)が初陣を迎える。
母スーヴェニアギフトは京都牝馬S(G3)の勝ち馬デアレガーロを輩出。他の産駒では、ロワアブソリューがオーロC(OP)を制し、シュプリームギフトが短距離重賞で3度馬券に絡む活躍をしている。各馬に共通している点は、1400m以下の距離を得意としたスピード馬ということだ。
そんなスーヴェニアギフトに新種牡馬ミッキーアイルが交配されたのが、今年デビューするトレジャーアイルである。上記の産駒はそれぞれマンハッタンカフェ、ゼンノロブロイ、ディープインパクトを父に持っており、決してスピード型の父系ではない。そのため、快速馬ミッキーアイルとの化学反応に大きな期待がかかるのだ。
「ミッキーアイルの仔はスピード能力が高く、仕上がりも早いという声が聞こえてきます。
先週デビューした産駒は1頭のみで、まだ実際の傾向はわかりませんが、今週デビューするトレジャーアイルがいい物差しになりそうですね」(競馬記者)
期待のトレジャーアイルを管理するのは3月に厩舎開業したばかりの宮田調教師。すでに5勝を挙げているが、勝ち馬はすべて転厩馬。一から育て上げた馬でレースに挑むのは、トレジャーアイルが初めてということになる。
そんな「新人調教師と新種牡馬」のタッグで初めての2歳戦に挑むわけだが、今回の鞍上はC.ルメール騎手。リーディングトップに君臨する名手の確保は、これ以上ない援護射撃だろう。
「宮田調教師は以前にノーザンファームに携わっていた経験があります。そのため、ノーザンファームのバックアップもあり、良質な2歳馬も受託しているようです。トレジャーアイルも注目馬の1頭ということで、今回ルメール騎手が手綱を取ります。2歳戦が本当の意味での厩舎のスタート。ルメール騎手を配したことで、より負けられない戦いになりますね」(別の記者)
10日に美浦・坂路コースで最終追い切りを行い、4ハロン55秒5、ラスト12秒5の時計をマーク。併せた僚馬(新馬)に先着し、本番に向けて順調なようだ。
ノーザンファームも注目する「宮田調教師×ミッキーアイル」の新馬戦はどのような結果になるだろうか。ルメール騎手にかかる期待は大きいだろう。