ダイワスカーレットも敗れた28年間「逃げ切りなし」の歴史……天皇賞・秋(G1)はエイシンヒカリにとって「最大」の試練!?
2008年
12.6 – 11.1 – 11.5 – 11.9 – 11.6 – 11.6 – 11.7 – 11.3 – 11.3 – 12.6
1000m通過58.7秒 勝ち時計1:57.2(良)
ダイワスカーレット 2番人気2着 1-1-1
トーセンキャプテン 14番人気15着 2-2-2
競馬ファンの間では、今でも伝説として語り継がれているレースの一つ。逃げるダイワスカーレットを、ライバル・ウオッカの同厩となるトーセンキャプテンが捨て身で鈴を付けに行き、最後の最後でウオッカがハナ差だけ交わした。ダイワスカーレットは負けて強しだったが、天皇賞・秋の逃げ馬の連敗を止めることはできなかった。
2007年
12.9 – 11.5 – 11.7 – 11.6 – 11.9 – 11.9 – 11.9 – 11.5 – 11.4 – 12.1
1000m通過59.6秒 勝ち時計1:58.4(稍重)
コスモバルク 11番人気5着 1-1-1
1000m通過が59.6秒と落ち着いたおかげで5着に粘り込んだコスモバルクだったが、この時すでに6歳。全盛期を過ぎていたのが悔やまれる。レース自体は武豊騎手のメイショウサムソンが好位から押し切っており、やはりペースが落ち着くと好位組にもチャンスが生まれるようだ。馬場が稍重だったことも大きい。
以上が過去10年の結果となるがご覧いただいた通り、毎年の逃げ馬の中でチャンスがありそうだったのは、2008年のダイワスカーレット(2番人気)と2013年トウケイヘイロー(2番人気)、2015年のエイシンヒカリ(2番人気)だけだった。
他は逃げ馬がどうと述べる前に、単純に実力が足りない馬だったので、あまり参考にはならないのかもしれない。
ただ、冒頭で触れたように「天皇賞・秋を逃げ切った馬は1987年のニッポーテイオー以来、28年間出ていない」と述べられれば、如何にも絶望的な気持ちになる。