ダイワスカーレットも敗れた28年間「逃げ切りなし」の歴史……天皇賞・秋(G1)はエイシンヒカリにとって「最大」の試練!?


 だが、実際に1994年に2番手追走から押し切ったネーハイシーザーがカウントされていないように、あくまで「逃げ切った馬」という表現となると「毎年ほぼ1頭にしかチャンスがない」ということもいえる。

 そう考えるとチャンスが少ないのもある意味当然か、やや乱暴に述べればフルゲートを18頭として毎年1/18(約5.6%)で当たる”くじ”が、28回連続でハズレているだけである。

 しかし、ならば今年のエイシンヒカリは大きなチャンスなので「そろそろ当たる頃ではないだろうか」と考えたくもなるのだが、そう甘いものではないのかもしれない。

 実はニッポーテイオーが逃げ切った1987年の天皇賞は・秋は重馬場で行なわれており、繰り上がり優勝となった逃げ馬プレクラスニーの1991年も不良馬場だった。そして、今年は雨が降らなさそうな状況である。

 つまり、おそらくは良馬場で迎えることになる天皇賞・秋を逃げ切るのは、エイシンヒカリをもってしても、至難の業になる可能性が否めないということだ。

関連記事

競馬最新記事

人気記事ランキング 23:30更新

競馬

総合

重賞レース特集
GJ編集部イチオシ記事
SNS