JRA兄は「1勝馬」でも2億円獲得! 「1億7000万円」弟サンデージャックの兄超えはデビュー戦が正念場!?
2歳戦がスタートし、早1か月が経過した。
今年の新種牡馬として注目を集めているのは、ドゥラメンテとモーリスの2頭だ。ドゥラメンテ産駒はのべ14頭が出走し、1頭は勝ち上がりを見せている。だが、それ以外はすべて馬券圏外で、期待通りの活躍とは言い難いだろう。また、モーリス産駒に至ってはのべ18頭が出走するも、未だに1頭も勝ち上がれていない状況だ。
その一方で、現在2歳リーディングはディープインパクト、キズナの親子がともに3勝でトップに君臨している。ディープインパクトに至っては出走頭数わずか5頭で、3勝とはさすが大種牡馬といったところだ。それに続く2勝には、フランケル、スクリーンヒーロー、ダイワメジャーといったお馴染みの名前が名を連ねている。
5日、阪神5R芝1600mの新馬戦に今年も好調なダイワメジャー産駒の注目馬・サンデージャック(牡2歳、栗東・宮本博厩舎)が出走する。
2019年のセレクトセールで1億7000万円の高額取引をされたサンデージャック。落札価格からも注目の高さが窺えるだろう。また、ダイワメジャー産駒は4歳世代でアドマイヤマーズ、3歳世代でレシステンシアがおり、3年連続のG1馬輩出に期待がかかる。
先月24日の追い切りでサンデージャックは、栗東・CWコースで松山弘平騎手を背に5ハロン70秒5、ラスト12秒5を記録。時計は目立ったものではないが、一杯に追う僚馬(2歳新馬)に2馬身半先着していることからも、新馬戦では能力上位と見て問題ないだろう。
「1週前追い切りに松山弘平騎手が跨っていることからも、期待の高さが感じられますね。高額馬に恥じない動きで、初戦から期待できそうです。陣営は『他の馬を気にする面がある』と言いながらも、能力の高さも評価しています。スムーズな競馬ができればといったところでしょうか」(競馬記者)
サンデージャックが高額馬であることには血統的な裏付けもある。半弟は勝ち鞍「未勝利戦」のみで、獲得賞金2億円超えのエタリオウなのだ。
兄は新馬戦で4着に敗れてしまうが、次走の未勝利戦で勝ち上がると、そこから4戦連続で2着に敗れる。この4戦目は青葉賞(G2)だったため、日本ダービー(G1)の切符を獲得。本番は13番人気ながら4着に好走し、その後の活躍が期待された。だが、またしてそこから3戦連続で2着に泣いた。
近走は掲示板にもなかなか入れない不振が続いているが、これまでに菊花賞(G1)を含む重賞4回で2着に入ったことで、1勝馬ながら2億円もの賞金を獲得しているというわけだ。
あと1歩勝利に届かない兄の二の舞とならないためには、サンデージャックは兄が敗れた新馬戦を制する必要があるだろう。兄が果たせていない重賞制覇を先に達成することに期待がかかる。