JRAアーモンドアイが3位、エネイブルは「圏外」の謎。ロンジン・ワールドベストレースホースランキングは予想外の結果に……

エネイブル 競馬つらつらより

 上位の馬を見るとほとんどが期間内のG1勝ち馬で、G1未勝利馬は重賞で強い勝ち方をしていることがランクインの条件と考えられる。たしかにエネイブルは唯一の出走となったエクリプスSで2着に敗れており、この条件には該当していない。だがその一方で、同じように重賞すら勝っていないジャパン、アンソニーヴァンダイクがそれぞれ7位と12位に入っていることには違和感を覚えるだろう。

 実際に、ジャパンはプリンスオブウェールズS(G1)で4着、エクリプスSではエネイブルより下位の3着に敗れている。また、アンソニーヴァンダイクもコロネーションCで2着、ハードウィックS(G2)で5着という成績だ。

「今回発表されたレーティングのカギは1位のガイヤースにあると思われます。この馬を基準に考えると、アンソニーヴァンダイクはコロネーションCで2・1/2馬身差の2着で、なおかつストラディヴァリウスに先着しています。次走は不甲斐ない走りでしたが、このレースが評価されての121ポンドだと思われます。

また、ジャパンもエクリプスSでガイヤースから『2・1/4馬身+アタマ差』の3着ということで、122ポンドを獲得したはずです。ということは、エネイブルも同じ122ポンドと考えられますが、レースの斤量差が1.5キロあったことからアローワンスの3ポンドが減算されて圏外の119ポンドという評価になったと考えられますね」(競馬記者)

 昨年の年間ランキングではクリスタルオーシャン、ヴァルトガイストに並ぶ128ポンドで世界一に君臨したエネイブル。今年の前半戦はまさかの「圏外」となってしまった。

 次走は3歳、5歳時に制したキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1)に出走を予定している。ここで最強馬の証明をして、世界一に返り咲いて欲しいものだ。

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