JRA関屋記念(G3)クリノガウディーは危険な人気馬!? 新潟好走条件から浮上する「爆穴」の激走に勝算あり
16日、新潟競馬場ではサマーマイルシリーズ第3戦となる関屋記念(G3)が開催される。夏のマイル重賞に好メンバーが集まった。各馬が一長一短の難解な一戦を与田飛鳥が予想する。
先週のレパードS(G3)は△ケンシンコウが勝利して、2着に◎ミヤジコクオウが入ってなんとか格好はつけることが出来たものの、予想していた展開とはかなりのズレが生じた。
確かに新潟のダート1800m条件で逃げ先行馬の好走が目立っていたこともあり、距離に一抹の不安が残るデュードヴァンを疑ったとはいえ、ケンシンコウの逃げは全くの想定外。こればかりは見事な攻めの騎乗をした丸山元気騎手の好判断、好騎乗を評価したい。
勿論、今週の関屋記念を攻略するカギとなるのも、7月下旬から始まった新潟開催のこれまでの傾向だ。芝のレースだけに馬場マイスター(仮)としても力の入る一戦である。
まずは2回新潟・芝のレースで最も好成績だった福永祐一騎手に注目する。
福永騎手は【9.0.4.10/23】勝率39.1%、連対率39.1%、複勝率56.5%と他の騎手の追随を許さない好成績を残している。単勝回収率も279%と、人気でも穴でもバランスよく持って来ていたこともわかる。現在絶好調だけに真っ先に押さえておく。
次に、新潟・芝のレースに好成績を残した種牡馬の産駒を狙い撃ちたい。
ロードカナロア産駒は【4.3.1.24/32】で勝率12.5%と抜けた成績を残した。これに続くのが、ディープインパクト産駒の【4.6.2.39/51】で勝率7.8%である。
「◎」はプリモシーン(牝5、栗東・木村哲也厩舎)で問題ないだろう。関屋記念には3歳夏にも出走して優勝。ハンデ56キロも今年の東京新聞杯を勝利と克服している。福永騎手とのコンビでは4戦して【0.2.1.1/4】と勝利はないが、相性は悪くない。さらに、2回新潟の芝・マイル戦に限定した場合、【4.0.0.2/6】 で勝率66.7% の信頼度だ。
ディープインパクト産駒でもあり、人馬ともに勝利に最も近い位置にいるだろう。夏は牝馬の格言通り、この馬の馬券圏内突入の可能性は高いはずだ。