小倉記念(G3)「重賞連対率100%男」長岡禎仁がまたも大波乱演出! JRA重賞騎乗は16番人気「単勝142.6倍」で2着のあのレース以来
「元々、美浦でデビューした長岡騎手は、ルーキーイヤーに1勝しか上げられなかった苦労人。さらに2017年の4月には落馬事故により、約半年の戦線離脱を余儀なくされています。その後、復帰できたもののお手馬のほぼすべてを失ってしまったことで、栗東への移籍を決意。関西を拠点に騎乗しながら、昨年5月に正式に栗東移籍となりました。
この小倉記念の勝利が今年3勝目と、決して恵まれた状況ではありませんが、JRAの重賞に限ってなら、大仕事をした2月のフェブラリーS以来の騎乗。改めて大舞台で勝負強いところを見せましたし、今後の注目度も上がるでしょうね」(別の記者)
ケイティブレイブがフェブラリーSで2着した際、普段から調教を付けている長岡騎手との「人馬の絆」が注目されたが、今回のアールスターも中間から長岡騎手が付きっきりで調教に跨り、このレースに懸けてきた。レース後には、元JRA騎手の安藤勝己氏もTwitterを通じて「長岡は自分で調教乗っとる馬は特徴掴めとる」と称賛している。
「一番は、大きい舞台に乗せて頂いた杉山先生、オーナー、スタッフの方々に感謝の気持ちを伝えたかった。結果で応えることができてホッとしています」
騎手として厳しい道を歩んでいるからこそ、周囲への「感謝」の気持ちを忘れない長岡騎手。乾坤一擲の「勝負騎乗」を今度はいつ披露してくれるのか。大舞台で波乱を演出し続ける穴男に、いよいよ熱い視線が集まってきた。