JRA武豊「パドック不要論」再燃!? 「正直に言って、それほどとは……」新型コロナウイルスがもたらした“怪我の功名”に注目
「以前『武豊TV!』(フジテレビ)でパドックが話題に上った際、武豊騎手は競馬予想をする際『僕は、パドックの馬は見ない』と発言。ゲストの和田竜二騎手が『パドックなんか見ても、(馬券が)当たるわけないじゃないですか』と同調すると、M.デムーロ騎手まで『(見ても)わかんないよ』と“パドック不要論”に賛同していました。
日頃から馬に接しているトップジョッキーが揃って(馬券予想をする上で)パドックが参考にならないと口を揃えたこともあって、競馬ファンの間でも大きな議論を呼んでいましたね」(別の記者)
冒頭でも述べた通り、競馬ファンにとってパドックは予想をする上で欠かせないツールの1つとして親しまれてきた。しかし、近年ではネットでの馬券購入が中心となり、パドックを一切気にせず、事前に馬券を購入するファンも増えている。そういったファンにとっては、パドックは無駄な時間でしかないのかもしれない。
「JRAは昨年から夏競馬におけるパドックの周回時間の短縮を実施していますが、関東の田辺裕信騎手も(熱中症などの)対策が完璧というわけではないと話していました。海外ではパドックも返し馬の時間ももっと短く、騎手が乗ったらすぐにスタートというイメージ。パドックそのものを完全になくすことは難しいかもしれませんが、場所や時間などの見直しが迫られるのは、そう遠くないと思いますね」(同)
競走馬ができる限り万全の状態でレースを迎えることは、武豊騎手ら競馬関係者だけでなく、競馬ファンにとっても望むところだ。新型コロナウイルスの影響によって小さくはないダメージを被っている競馬界だが、“怪我の功名”として「パドック改革」が挙がる日も来るかもしれない。