JRA天皇賞・秋(G1)アーモンドアイ「8冠忖度」にガッカリ……!? 「ノーザン系」サリオス、サートゥルナーリア相次ぐ回避で問われる大記録の価値
そんな“雑音”を払拭すべく、安田記念(G1)に駒を進めたアーモンドアイだったが、1つ年下の女王グランアレグリアに完敗……。皮肉にもグランアレグリアは、アーモンドアイの主戦ルメール騎手から乗り替わった馬だった。
「安田記念でグランアレグリアに2馬身半差の完敗を喫したこともあって、今のアーモンドアイには、昨年までのような絶対的な強さを感じられないのが正直なところ……。一部のファンからは、すでにパフォーマンスが下降線を辿っているという指摘もあります。
その一方で、今年はノーザンファーム生産ではない(つまりは“使い分け”できない)コントレイルと、デアリングタクトがそれぞれ無敗で春二冠を達成するなど、アーモンドアイを負かす可能性がある下の世代の実力馬が台頭しています。
そうなるとアーモンドアイが、コントレイルやデアリングタクトと戦わずして8冠を達成できるのが、今回の天皇賞・秋なのです。クラブ規約によって、今年一杯で引退する可能性が高い本馬が大記録を達成する最大にして、最後のチャンスと言われています」(同)
そういった背景がある上で、ノーザン所属のサートゥルナーリアやサリオスが次々と天皇賞・秋を回避するのなら、ファンが「アーモンドアイ忖度」を邪推するのも当然か……。
今春、アーモンドアイが7冠を達成した際、多くのメディアが「コロナ禍で、ファンに元気を届ける勝利」と称賛した。無論、それは競馬を行う上で極めて重要な役割だ。
だが、仮にアーモンドアイが今秋の天皇賞で、前人未到の8冠を成し遂げたとして、果たしてこのような“お膳立て疑惑”の上に達成された記録で、本当に多くのファンは満足し、元気を得るのだろうか。
小細工無用のガチンコでたどり着いてこそ、アーモンドアイは「本当の意味」での称賛を受けるに違いない。