JRA新種牡馬モーリスとドゥラメンテの同期が「0勝」なのに絶好調!? 現在32連敗中も、種牡馬人気が右肩上がりのワケ

 今年の新種牡馬として注目されるモーリスとドゥラメンテ。当初こそ産駒が勝ち星を挙げられずにヤキモキさせられたものの、その後は順調に勝ち星を伸ばすことに成功。現時点ではともに産駒が13勝を挙げるなど、JRA2歳リーディングで一進一退のトップ争いを繰り広げている。

 期待の新種牡馬が活躍を見せ、新時代の到来を感じさせている。だがその2頭の“同期”として初年度産駒を送り出したものの、未だ波に乗れないように思える種牡馬もいる。G1・10勝を記録したダート界の雄・ホッコータルマエだ。

※ホッコータルマエ/『JBISサーチ』より

 ホッコータルマエはデビュー当初こそ低迷していたものの、2012年4月に幸英明騎手とコンビを結成してから快進撃を開始。地方・中央問わず第一線で活躍し、持ち前のタフネスと高い操縦性でダート界を牽引。16年のチャンピオンズC(G1)がラストランになると発表されていたが、その前に右前脚に跛行が見られたとして、出走を回避し、引退。種牡馬入りしていた。

 サンデーサイレンスの血がまったく流れていないキングカメハメハ産駒のホッコータルマエ。その血統背景に加えて種付け料が80万円と破格の安さだったこともあり、初年度の2017年から164頭の繁殖牝馬を集めた。

 そして今年めでたくホッコータルマエの産駒もJRAデビュー。だが、6月7日の2歳新馬戦(東京・芝1400m)でエナジーロッソが3着に入る上々のスタートを切ったものの、その後は連戦連敗。現在まで16頭が登場し、芝、ダートの両方で32回出走しているものの未勝利に終わっている。

「JRAでホッコータルマエの産駒はまだ結果を残せていないです。しかし、地方では違います。26頭が出走し、勝ち馬頭数も15頭を数えるなど、順調に成績を伸ばし、現在では地方の2歳リーディングでサウスヴィグラス、エスポワールシチー、フリオーソに続く4位。新種牡馬ではトップと健闘しています。

 ホッコータルマエがダート馬なので、地方で走らせることを前提に種付けた陣営が多かったのでしょうね。種牡馬生活2年目は182頭、3年目も208頭と右肩上がりに種付け数を増加させ、今年から種付け料を1.5倍の120万円に増額したものの、すでに満口という人気ぶりです。これからもホッコータルマエの産駒が地方で躍進することになるはずです」(競馬誌ライター)

 まずは地方で力を発揮しているホッコータルマエの産駒たち。交流重賞でJRA勢を迎え撃つ日も近いかもしれない。

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