JRAアーモンドアイがコントレイル、デアリングタクトに「完敗」!? 歴史的大偉業も、まさかの「不人気」疑惑が浮き彫りに……
1日、アーモンドアイ(牝5歳、美浦・国枝栄厩舎)が天皇賞・秋(G1)を制し、史上初となる芝G1・8勝の快挙を成し遂げた。
2週前の秋華賞(G1)でデアリングタクトが無敗の牝馬3冠、1週前の菊花賞(G1)でコントレイルが無敗の3冠を達成しており、3週連続で競馬史に残る歴史的瞬間を目撃することとなった。
単勝オッズはデアリングタクトが1.4倍、コントレイルが1.1倍、アーモンドアイが1.4倍といずれも圧倒的な支持を集めている。ただ、単勝1倍台のオッズはリスクとリターンを考慮すれば、なかなか手が出しづらいのがファン心理。しかし、3頭の単勝コロガシを行った場合、元手が“2.156倍”まで膨れ上がっていたことになる。買っておけば良かったと嘆いているファンも少なくないだろう。
そして極めつけは天皇賞・秋当日のWIN5が今年最も低い3万830円という配当だったことだ。的中票数は2万2548票のため、当てることができたファンは多いだろう。
結果的に「2→1→4→2→1」の人気順で決着しており、平均人気は2.0。堅い結果となったことが、低配当の要因である。だが、今回の平均人気にしては予想以上に低い配当だったと言えそうだ。
2011年から始まったWIN5は、これまでに5万円を下回る配当が出たのは23回。だが、これらすべては平均人気が2.0未満での決着である。つまり、先週のWIN5は5万円を超える配当であっても、おかしくなかったのだ。実際に、今年のスプリンターズS(G1)当日のWIN5は同じ平均人気で5万8060円という配当だった。
この原因はWIN5の票数データから読み解ける。
●11月1日のWIN5残り票数データ
発売票数:993万2230票(金額:9億9322万3000円)
1レース目:300万6490票(支持率30.3%)
2レース目:85万7721票(支持率28.5%)
3レース目:16万4098票(支持率19.1%)
4レース目:3万7749票(支持率23.0%)
5レース目:2万2548票(支持率59.7%)
1000万近く発売された票は、4レース目終了時点で残り3万7749票まで絞り込まれた。だが、1番人気アーモンドアイが優勝したことで、その約6割が的中票へと姿を変えた。4番人気が絡んだにもかかわらず、WIN5が低配当となったのはアーモンドアイの支持率の高さが影響しているといえるだろう。
そんな圧倒的支持を受けたアーモンドアイだが、実はデアリングタクトとコントレイルには「完敗」の結果である。