JRAアーモンドアイ「放牧」でジャパンC回避濃厚!? 香港カップ(G1)に持ち越す「9冠目」へのシナリオはアウェイ遠征で「最強」証明か
国枝栄調教師は「とにかく無事で問題ないので、一度天栄に出ます。これから色々なことを考えて、次のレースを決めたいと思います」と述べており、今後についてはオーナーや牧場サイドと相談するとのことだ。
次走候補として挙がっていたジャパンC(G1)は今月の29日。この放牧により、ジャパンC出走を表明している無敗の三冠牝馬・デアリングタクトとの直接対決は現実的に厳しいものになってきた。
また、無敗の牡馬三冠を達成したコントレイルも状態次第ではジャパンCに出走予定。5日に大山ヒルズで様子を確認してから、ジャパンC出走の有無が判断される予定だ。
「アーモンドアイのジャパンC出走は、今回の放牧でほぼなくなったのではないでしょうか。他で候補となっている香港カップ(G1・芝2000m)は12月13日。2週間も先ですから、香港への出走が濃厚だと思いますよ。
無敗の牡牝三冠馬との対戦が実現すれば盛り上がったでしょうが、馬も生き物なのでこればっかりはしょうがないですね」(競馬記者)
確かに、ジャパンCが開催されるのは今月の29日。ローテーション的にも厳しそうではある。
アーモンドアイを所有するシルク・ホースクラブでは、牝馬の場合「6歳3月末」を引退期限と定めている。本馬が使えるレースを考えれば、今年いっぱいまでの引退が可能性としては高そうだ。
「昨年は有馬記念で9着と惨敗しているだけに、ジャパンCの出走が無理であれば香港という可能性は極めて高そうですね。クラブ馬ですから、香港も無理ならこのまま引退ということも考えられると思います」(別の記者)
天皇賞・秋でのアーモンドアイ8冠達成に関しては、3歳馬のサリオスや、春の安田記念で負かされたグランアレグリアなど、今が旬の有力馬が次々と別路線を選択。一部の競馬ファンからSNSや掲示板を通じて「忖度」を疑われた経緯もある。
香港カップへ出走するとなれば、完全にアウェイ。行くからには「9冠目」の称号を手に入れて「最強」の証明としてほしいところだ。