「有馬記念の借りは、有馬記念でしか返せない」リベンジに向けて虎視眈々。昨年、彗星の如く現れたリアファルは再び「奇跡」を起こせるか
「現在、12月始めの金鯱賞(G2)の復帰に向けて調整が進められています。陣営の青写真はここでレース間隔を取り戻して、有馬記念でリベンジを果たすことでしょう。
もちろんブランクもありますし、そんなに簡単な話ではありませんが、調整は順調です。キタサンブラックやリアルスティールと接戦を演じた菊花賞の走りからも、あの時の力さえ発揮できれば、いきなり通用してもおかしくはありません」(競馬記者)
実は過去にも、今のリアファルと同じような境遇で金鯱賞から有馬記念に挑んだ馬がいる。2013年のウインバリアシオンだ。
リアファルよりもさらに長い約1年半というブランクがありながら、いきなり金鯱賞で3着に好走。かつてオルフェーヴルと激戦を繰り広げた実力馬の復帰にファンも呼応すると、有馬記念のファン投票は第14位という堂々たる結果。
本番では勝ったオルフェーヴルに再び食い下がる2着に好走。見事な復活劇を飾っている。
今のリアファルが目指しているのは、まさしくウインバリアシオンのような華麗な復活劇ではないだろうか。現在37位のファン投票も復帰戦の金鯱賞で活躍すれば、さらに大きな伸びを見せるはずだ。
昨秋、クラシック戦線に彗星の如く現れたシンデレラホースは、この秋も再び”奇跡”を起こせるのだろうか。波乱の有馬記念の鍵を、この馬が握っているのかもしれない。