JRA M.デムーロ「最後の砦」崩壊寸前も、ドゥラメンテ”バブル”再来のチャンス!? ノーザン系クラブ馬”重賞未勝利”の「大惨事」から復活のカギはあの馬か
●デムーロ騎手のノーザンファーム生産馬での重賞成績
(着順、勝率、連対率、複勝率)
2015年 [5-0-0-5/10] 50.0%、50.0%、50.0%
2016年 [3-5-5-15/28] 10.7%、28.6%、46.4%
2017年 [9-3-4-13/29] 31.0%、41.4%、55.2%
2018年 [7-5-5-14/31] 22.6%、38.7%、54.8%
2019年 [2-5-3-14/24] 8.3%、29.2%、41.7%
2020年 [2-3-4-18/27] 7.4%、18.5%、33.3%
2017年には重賞9勝、勝率30%超えの成績を誇っていたが、昨年と今年は勝率が10%を切り、わずか2勝どまりとなっている。これには騎乗馬の質が低下していることが原因にある。
「サートゥルナーリアがルメール騎手に乗り替わりとなった2019年から潮目が変わったように感じられます。今では完全に『有力馬=ルメール騎手』という流れです。
勝率こそ今年が最低ですが、昨年は騎乗数が大きく減少しており、ノーザン系のクラブ馬で1勝も挙げることができませんでした。しかし、今年は騎乗数が増えてきています。これにはラッキーライラック、プリモシーンとクラブ馬で2勝を挙げたことが影響しているかもしれませんね。
サリオスで期待に応えることができれば、騎乗依頼の馬質向上につながるかもしれませんよ」(競馬記者)
サリオスを管理する堀厩舎といえば、かつてドゥラメンテでデムーロ騎手と一世を風靡。同コンビが活躍したのは2015~16年で、デムーロ騎手大活躍の礎を築いたとも言えるだろう。再び、「堀厩舎×ノーザンファーム」の有力馬で競馬界を盛り上げることができるだろうか。
デムーロ騎手の今後を占う意味でも、マイルCSは重要なレースとなりそうだ。