JRA【マイルCS(G1)展望】王者グランアレグリアVS超新星サリオス! C.ルメールVS M.デムーロ第2Rは豪華「G1馬8頭」の共演
22日には、阪神競馬場で秋のマイル王決定戦となるマイルCS(G1)が開催される。今年は登録17頭のうち8頭がG1馬という超豪華メンバーがそろった。
主役を務めるのは1番人気が濃厚のグランアレグリア(牝4歳、美浦・藤沢和雄厩舎)。2走前の安田記念(G1)では女王アーモンドアイ相手に2馬身半の差をつける完勝を収めた。前走のスプリンターズS(G1)では後方2番手から豪快に差し切り勝ち。マイル以下なら「現役最強」の呼び声が高い。
2~3歳時は先行策から詰めの甘い面も見せていたが、昨年12月の阪神C(G2)から差す競馬に脚質を転換。これが功を奏し、その後は4戦連続で上がり最速の豪脚を繰り出している。
「1年足らずの間に馬体重は30kgも増加しました。心身ともにまさに今が絶頂期でしょう。陣営も『マイルに延びるのはいい』と言っているように、桜花賞を勝った同じ舞台で死角は見当たりません」(競馬記者)
11日の1週前追い切りは、美浦南Wで5ハロン69秒2-13秒4をマーク。ラストはやや時計を要したが、最終追い切りでしっかり仕上げてくるだろう。ワンターンの舞台なら負けるわけにはいかない。
グランアレグリアと未対戦のサリオス(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)は新たにM.デムーロ騎手を鞍上に迎え、G1・2勝目を狙う。
ご存じの通り、今春のクラシックでは3冠馬コントレイルと熾烈な争いを演じてきた。秋は菊花賞(G1)には向かわず、毎日王冠(G2)から始動。マイル路線で歴然の古馬相手に挑戦状を叩きつけた形だ。
前走のメンバーレベルは決して高くなかったが、東京巧者のダイワキャグニーなどを全く相手にせず快勝。マイル戦は昨年末の朝日杯FS(G1)以来となるが、同じ舞台で天性のスピードを如何なく発揮したい。
キャリアはまだ6戦と浅いが、いまだコントレイル以外の馬には先着を許していない。12日の1週前追い切りは、美浦南Wで6ハロン82秒4-12秒8をマーク。しっかりと負荷をかけられ、状態は前走からさらに上昇傾向にある。
関東馬の登録はグランアレグリアとサリオスの2頭だけ。2006年(ダイワメジャー&ダンスインザムード)以来となる関東馬ワンツーの可能性は高そうだ。