JRAラッキーライラック「弘法筆を選ばず」で「史上初」!? 有馬記念(G1)視野で、ウオッカ、ブエナビスタ、ジェンティルドンナ越え「大偉業」の可能性も
●4人の騎手でG1・4勝以上を挙げた馬とその内訳(敬称略)
・ウオッカ
四位洋文(06年阪神JF、07年日本ダービー)、岩田康誠(08年安田記念)、武豊(08年天皇賞・秋、09年ヴィクトリアマイル)、ルメール(09年ジャパンC)
・ブエナビスタ
安藤勝己(08年阪神JF、09年桜花賞、オークス)、横山典弘(10年ヴィクトリアマイル)、スミヨン(10年天皇賞・秋)、岩田康(11年ジャパンC)
・ジェンティルドンナ
岩田康(12年桜花賞、秋華賞、ジャパンC)、川田将雅(12年オークス)、R.ムーア(13年ジャパンC、14年ドバイシーマC)、戸崎圭太(14年有馬記念)
近年を代表する名牝がずらりと並んでいる。そして今年のエリザベス女王杯を制したラッキーライラックもここに名を刻むことになった。乗り役を選ばないのも名馬の証と呼べるのかもしれない。
「クラブ馬の台頭で騎手の乗り替わりが珍しくない時代となったのが、大きく影響しています。結果を残せなければ、非情な乗り替わりが待ち受けていますからね。
もし、ラッキーライラックが有馬記念に出走するとなれば、ルメールはフィエールマンの騎乗が既定路線のため、乗り替わりとなりそうです。
初コンビのジョッキーを迎え入れることになれば、史上初となる5人のジョッキーでG1制覇がかかります。そういった意味でも、ラッキーライラックの今後に注目したいですね」(競馬記者)
同世代にアーモンドアイという強力なライバルがいたため、3歳時には思うような結果が残せなかったラッキーライラック。4歳秋に本格化してからは飛ぶ鳥を落とす勢いでG1・3勝を挙げた。
もし、有馬記念で5人目の相棒と勝利するようなことがあれば、競馬史に残る大偉業達成となる。芝G1・8勝という金字塔を打ち立てたアーモンドアイとは違った形で、ラッキーライラックは歴史に名を残すかもしれない。