ジャパンCで無残「最強3歳世代」惨敗……残る最後の砦は「アノ馬」だけ!?
27日のジャパンC(G1)は、武豊騎乗のキタサンブラックが見事な逃げ切り勝ちで人気に応え、東京競馬場は大歓声に包まれた。2着には復活を遂げたサウンズオブアース、3着にはアルゼンチン共和国杯勝利で勢いに乗るシュヴァルグランが入った。
その一方、不甲斐ない結果に終わったのが3歳世代だ。
3歳世代では菊花賞2着のレインボーライン、同4着で皐月賞馬のディーマジェスティ、今年のオークスで3着のビッシュが出走したが、それぞれ6着、13着、16着と敗れている。
春のクラシック時点では「最強世代」の名を欲しいままにしていた3歳だが、クラシック上位組が古馬の壁に完全に跳ね返されてしまった。
「春の時点ではトライアルでレコードを連発し、皐月賞もレコード。さらには上位陣の完成度の高さなどもあり極めて高い評価を受けていました。しかし、夏を越してのさらなる成長が見られなかった部分はあるのかもしれません。ジャパンCに関してはキタサンブラックがスローに抑えたため前有利のレースではありましたが、皐月賞馬ディーマジェスティにまったく見どころがなかったのは残念でしたね」(競馬記者)
日本ダービー馬であるマカヒキが凱旋門賞14着という結果に終わり、海外遠征とはいえ世代レベルに疑問符がついたが、ジャパンCでその悪い予感が現実となってしまった印象だ。少なくともディーマジェスティに関しては、レインボーラインに完全に逆転されてしまった。