JRA【カペラS(G3)展望】「怪物」ダンシングプリンス7連勝へ! 「激化必至」ハナ争い制し重賞初挑戦Vなるか
13日には中山競馬場で、カペラS(G3)が開催される。JRAで唯一のダート1200mの重賞に、今年も砂のスピード自慢が集結する。
最大の注目は、中央・地方合わせて6連勝中のダンシングプリンス(牡4歳、美浦・宮田敬介厩舎)だろう。もともとは栗東に所属し、芝の短距離でデビューしたが、未勝利のまま地方に転厩。すると南関・船橋で2か月半の間に怒涛の3連勝を飾り、中央にスピード復帰を果たした。
再転入後は、開業したばかりの宮田厩舎に預けられ、半年間で自己条件を3連勝。通算6連勝で重賞に初挑戦する。
ダンシングプリンスの最大の武器は、何といってもテンの速さ。6戦すべてで、逃げ切り勝ちを収めている、まさに快速馬だ。
父は現役時代に芝の短距離路線で活躍したパドトロワ。自身は芝1000~1200mの重賞を3勝した。初年度産駒のダンシングプリンスを含め、産駒の大半が父と同様に短距離馬に出ている。父譲りのスピードで7連勝なるか。
すでに大井のダート重賞を2勝しているジャスティン(牡4歳、栗東・矢作芳人厩舎)も実力上位の1頭だ。前走はJBCスプリント(G1)に出走し、1番人気に支持されたが、8着に沈んだ。
中央・地方あわせてダートでは通算「5-2-0-4」という成績を残しているが、4角3番手以内なら「5-2-0-0」、同4番手以下なら「0-0-0-4」とその差は歴然。好走するためには、先行することが絶対条件だ。
父は万能型種牡馬のオルフェーヴル。5日には、JRA屈指の長距離レース、ステイヤーズS(G3)で産駒がワンツーフィニッシュを決めた。今週はダートの短距離重賞制覇を狙う。
ジャスティン自身は、3月の千葉S(OP)で中山1200mを圧勝している。とにかく先行できれば、結果はおのずとついてくるだろう。
南関所属のサブノジュニア(牡6歳、大井・堀千亜樹厩舎)も怖い1頭だ。通算36戦のうち、実に35戦を大井で走る徹底ぶり。前走のJBCスプリントは、8番人気の低評価を覆し、JRA勢を蹴散らして優勝した。
その末脚はJRA勢に交じっても全く見劣らない。ハナ争いが激化すれば、大外一気のシーンも考えられる。ただし、キャリア初の芝スタートをこなすことが条件となるだろう。