武豊騎手が「さらに大きなお祭りにしてほしい」と警鐘。何故、複数G1を同日に開催する「ジャパンCデー」は生まれないのか
例えば「ブリーダーズカップ・ワールド・チャンピオンシップ」は合計で13のG1が、「香港国際競走」でも4つのG1が同日に開催され、その”特別感”は日本のジャパンCにはないものだ。
また、様々な条件のG1を開催することで各国の参加者に選択肢をもたらし、複数の馬を同時に遠征させやすくなることも大きなメリットだ。
ちなみに今年の「香港国際競走」に参加する日本馬は合計13頭。これは先週のジャパンCに参戦した日本馬14頭とほぼ互角の数字であり、馬のレベルは香港遠征組の方が高いといった状況。
つまり、ジャパンCを始めとした日本の国際競走が「香港国際競走」に大きく後れを取っていることが原因で、現在の日本競馬が”空洞化”しているということだ。当然、この問題は日程上の都合でジャパンCだけでなく、日本最大のレース有馬記念(G1)の売り上げにも大きな影響を及ぼしている。
では、日本もまた「同日に複数のG1を開催する」ことで、事態の改善につながるのではないかという考え方は当然ある。競馬の第一人者・武豊騎手も「あと1つ、2つG1を加え、さらに大きなお祭りにしてほしい」とジャパンC開催に関して発言しており、現状に物足りなさを感じている一人だ。
実際に、実はジャパンCとチャンピオンズC(ジャパンCダート)は、一度だけ同日に開催されたことがある。