JRA免許「自主返上」の過去。“ピカピカ”で話題となった西田雄一郎が調教師合格。夏の騎乗回数絞らず試験に臨めた理由とは……
「調教師試験を受験する騎手は、例年夏ごろから騎乗回数を絞って勉強に励んでいます。しかし、西田騎手は夏の福島、新潟開催に騎乗しながら合格しているので、驚きましたね。
これには山元トレセンでの勤務経験がプラスになった可能性があります。レースで騎乗するジョッキーとしての経験だけでなく、競走馬の育成に携わっているため、他の騎手よりも試験勉強のスタートが有利だったはずです。今後は異色の経歴を持つ調教師としても活躍してほしいですね」(競馬記者)
同じく調教師試験に合格した蛯名騎手は8月3日~10月9日の期間はレースに騎乗していない。また、畑端省吾騎手は7月22日~9月28日、村田一誠騎手は7月26日以降の騎乗を取りやめている。
そんな中、西田騎手は8月23日までいつも通りレースに騎乗しており、9月にも3鞍の依頼を受けているのは異例とも言えるだろう。それでも合格できたのはやはり牧場での勤務経験の賜物だろう。
西田騎手にとって、調教師は第3の競馬人生となる。西田調教師がどのような馬を競馬界に送り込むか楽しみにしたい。