香港スプリント勝利のエアロヴェロシティ陣営「日本のスプリンターは弱い」発言!? 来春の高松宮記念に来日濃厚
11日に開催された香港国際競走。日本馬ではサトノクラウンが世界王者ハイランドリールを下す金星を挙げ、香港ヴァーズを制覇。香港Cではモーリスが世界レベルの実力を見せつけてラストランを飾るという、日本馬の大活躍で幕を閉じた。
その一方、やはり世界的に見ても香港が「本場」といえるスプリントでは、その壁の高さをまざまざと見せつけられた結果となった。
勝利したのは、昨年日本の高松宮記念も制したエアロヴェロシティ。中段からの鋭い抜け出しで、香港スプリント2度目の制覇を成し遂げた。G1競走を国内外で5勝している8歳馬で、その実力に衰えがないことを示した格好だ。
そんな日本でもその名を轟かせているエアロヴェロシティだが、2017年、再び日本に訪れる可能性が高いらしい。
現地メディアによると、エアロヴェロシティを管理するオサリバン調教師は、年明け香港のセンテナリースプリントを走った後、3月に開催される高松宮記念へ照準を合わせるとのこと。実現すれば、再び香港最強スプリンターがその力を見せつけに来日することとなる。
同時期にはドバイワールドカップデーも開催され、アルクオーツスプリントなど国際G1競走もあるのだが、オサリバン調教師の中で迷いはないようだ。その理由について、オサリバン調教師はこう語っている。
「日本の競走馬はすばらしい。しかし、スプリンターはアキレス腱だ」
つまり、世界の強豪が集う可能性が高いドバイより、日本のG1レースを選択したほうが「無難に勝利できる」とも取れる発言だ。