JRA「兄の意地」横山武史だけじゃない!? キャリアハイを狙える好調で密かにブレイク…… 快進撃の決め手となった秘策とは

 2月に入って騎乗機会4連勝を決めるなど、早くも10勝を挙げている横山和生騎手。

 横山和騎手は関東の大ベテラン横山典弘騎手の長男。デビュー3年目の2013年に挙げた39勝が年間最多勝だったが、昨年は7年ぶりに30勝をマークと復調気配を見せていた。このペースなら上半期で昨年の勝ち数を上回りそうな勢いだ。

 三男の横山武史騎手は昨年の関東リーディングに輝き、先週の共同通信杯(G3)をエフフォーリアで制し、大ブレイク中。華々しい活躍を見せている弟の陰に隠れている兄だが、徐々に頭角を現し始めている。

 今年の好調にはどうやら理由があるようだ。

「昨年、エージェントとの契約を切って、自分で全てを管理する事で責任感が芽生えましたね。関係者と密に連絡を取っていますし。また、弟の活躍にはかなり刺激を受けています。兄貴としても負けられないという気持ちが強くなったようです。

そして、今年に入って小倉が始まるなり、栗東を拠点にして毎週通っています。これが好調の最大の要因でしょう。騎乗馬の厩舎を見てもらえば分かりますが、安田隆行、安田翔伍をはじめ昆貢、先週は森田直行や石橋守、池添兼雄など関西の厩舎からの依頼が急増しています」(競馬記者)

 小倉は関西ローカルでもあり、西高東低の流れを踏まえても関西馬に乗らない事には勝ち星を量産するのは難しい。今までも単発的にはあったものの、父の横山典騎手が乗れない時などのバーター的な扱いだった横山和騎手。それが、今回は栗東で積極的に調教に励み、自ら依頼を勝ち取った。

「きっかけは父でも、それを活かすなり、継続するには本人の努力や結果を出す事が求められるため、決して親の七光りではないですよ。元々、技術的なモノは評価されていましたし、性格も根が明るくて笑顔でハキハキしています。

ただ、ストレートに言い過ぎる部分が災いして、生意気と捉えられる事もあり、それが関東で芽が出なかった原因とも言われています。関西ではそういった気質も逆に好かれる傾向にあります。ノリがよく、調子の良い事を言うくらいの方がウケますからね」(同記者)

 また、小倉開催時の栗東滞在はいい選択だったと評価する声もある。

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