JRAフェブラリーS(G1)レッドルゼル&川田将雅は「買い」か「消し」か? 最重要データと関係者証言で導かれた結論は……
■データからは?
またフェブラリーSのデータ的にも距離経験は重要だ。過去10年で2着以内の20頭は、すべて1600m以上のレース経験があり、そのうち18頭はマイル以上の重賞で勝利、2頭は3着の実績があった。ここまでマイル戦に出走した経験がないレッドルゼルにとって、これはかなりマイナスのデータだ。
そして前哨戦である根岸Sの優勝馬で見てみると、過去10年で根岸SとフェブラリーSを連勝したのは、モズアスコット、ノンコノユメ、モーニンの3頭。これらの馬は1600m以上で勝利実績があった。
逆に1600m以上の距離で勝ち星のなかった根岸Sの優勝馬とフェブラリーSの成績は、コパノキッキング(4番人気5着)、カフジテイク(1番人気3着)、セイクリムズン(2番人気14着)と全敗。レッドルゼルは戦績的にコパノキッキングやセイクリムズンに似ており、歴史は繰り返すかもしれない。
■鞍上は?
では鞍上の川田騎手はどうか。同騎手の東京ダートやダート1600m以上の成績は申し分なし。ただしフェブラリーSの成績を見てみると、なんと2012年以来の騎乗となる。これはフェブラリーSと同日に行われる小倉大賞典(G3)の騎乗を優先しているのが大きな理由だ。自らの出身である九州の重賞レースであり、実際にここまで4勝をあげている。
そして東京ダート1600mの他の重賞レースも2017年にユニコーンS(G3)を勝ったのみ。久々のフェブラリーSは必ずしもプラスと言えないところだ。
□川田騎手のフェブラリーS騎乗成績
2012年トウショウカズン 9番人気13着
2011年ダイシンオレンジ 10番人気 9着
2010年スーニ 7番人気 9着
2009年アドマイヤスバル 12番人気 7着