2歳女王ソウルスターリングと1馬身差!?地方の怪物トラストを見限るのは「まだ早い」といえる数多くの理由
「一強ムード」が漂ってきたミスエルテを”別格”と見るなら、2番手は前走のサウジアラビアRC(G3)でブレスジャーニーに完敗を喫したダンビュライトということになる。
その一方で東京スポーツ杯2歳Sの上位陣は、勝ったブレスジャーニーとクビ差の2着スワーヴリチャードと、そこからハナ差のムーヴザワールドはタイム差もなくほぼ互角だ。したがって、もしもこの2頭がサウジアラビアRCに出走していれば、おそらくブレスジャーニーとダンビュライトの間に割り込んでいたという計算になる。
東京スポーツ杯2歳Sのトラストはこの3頭から0.4秒差、キングズラッシュとクビ差の5着。ただこのキングズラッシュも新馬戦と芙蓉Sを連勝して、ここに進んできた馬で水準以上の能力は持っている。
さらに注目すべきは、トラストからさらに0.3秒遅れた6着馬ジュンヴァリアスの存在だ。
この馬とて、次走のこうやまき賞(500万下)ではペルシアンナイトに0.2秒遅れた2着。
実はこのペルシアンナイトはアイビーS(OP)で、後の2歳女王ソウルスターリングと1馬身3/4の競馬をしている。いわば500万下程度は確勝クラスだった馬だ。
つまり「東京スポーツ杯2歳Sの6着馬」という一見、格下のような実績のジュンヴァリアスでさえ、実は結構な実力馬ということである。その0.3秒前を走っていたトラストは、言うなればアイビーSでソウルスターリングと1馬身ほどの競馬をしていたことになる。
率直に述べて、今年の朝日杯フューチュリティSのメンバーは低レベルと評判だ。