【徹底考察】有馬記念(G1)キタサンブラック「年度代表馬の称号獲得へ負けられない1戦!大団円への必須条件は、”公開枠順抽選会”にあり!?」

キタサンブラック(競馬つらつらより)

 2016年の競馬界、そして競馬場を最も盛り上げた立役者は、間違いなくキタサンブラックだろう。今年は天皇賞(春)、ジャパンCを含む重賞3勝、年間通して【3・1・1・0】と抜群の成績を残し、競走馬としての充実期を迎えている。

 レースでの活躍もさることながら、オーナー・北島三郎氏によるG1優勝時の「まつり」熱唱は、大手メディアでも大々的に報道され、一般の人々にも競馬の存在を印象づける絶好の機会をつくった。そういった意味で、キタサンブラックが競馬という”コンテンツ”に与えた功績の大きさは相当なものがある。

 今年の凱旋門賞から始まった海外馬券の国内発売が、軒並み好調な売れ行きを示しているのも、北島三郎&キタサンブラックの活躍で競馬に関心を持ったライトな競馬ファン層を取り込めていることが、ひとつの要因かもしれない。

 そんな今年の”顔”ともいえるキタサンブラックの、2016年の締めくくりとなるのが、暮れの大一番・有馬記念だ。

 仮に優勝したとすると、今年度のG1勝利数は3。そうなれば、香港で”2階級制覇”を達成したモーリスと並び、年度代表馬の称号獲得を大きく引き寄せることになるだろう。つまり、キタサンブラックにとっては単なる1つのG1という以上に、重要な意義を持つ一戦なのである。

 ちなみに菊花賞制覇後に挑んだ昨年は、果敢な逃げを見せたもののゴールドアクター、サウンズオブアースに後れを取って3着。まだ競走馬として完成されていない3歳時のこととはいえ、斤量は古馬よりも2キロ軽く、条件的に勝てないレースではなかったはずだ。

 キタサンブラックが昨年の雪辱を果たすために何が必要なのか、これから探っていきたい。

【前走考察】

11/27 ジャパンC (G1 東京芝2400m) 1着

 王道ローテともいえる天皇賞(秋)組こそ2頭と少なかったものの、そこで2着したリアルスティールや、オールカマーを快勝したゴールドアクター、さらには皐月賞馬ディーマジェスティなどが揃い、一週前の出走登録時から好メンバーによるハイレベルな戦いが予想された。

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