【東京大賞典(G1)展望】武豊騎手がアウォーディーで今年最後の大仕事!ダート界の総決算で再び頂点に導けるか!
昨年の東京大賞典でG1初制覇を飾ってからというもの、今一歩足りない競馬が続いていたサウンドトゥルー。毎回、メンバー屈指の末脚を繰り出しながらも、惜しい競馬が続いていた。
しかし、前走のチャンピオンズCでついに末脚が爆発。後方から上がり最速となる35.8秒の末脚を発揮し、粘り込みを図っていたアウォーディーを最後の最後に捕らえてG1レース2勝目を飾った。
そんなサウンドトゥルーと主戦の大野拓弥騎手にとって、この東京大賞典は再び強気になれる舞台。昨年の覇者として、再度の鬼脚でライバルをねじ伏せられるか注目だ。
末脚自慢といえば、ノンコノユメ(セン4歳、美浦・加藤征弘厩舎)も大きな差はないはずだ。
チャンピオンズCの時点では同じような評価、いや、むしろサウンドトゥルーよりも上の評価を受けていたノンコノユメだったが、結果は明暗がくっきりと分かれた。
世界No.1の呼び声高いR.ムーア騎手を背に、最後の直線入り口でサウンドトゥルーと同じような位置にいたが、こちらはジリジリとしか伸びず。ここまで幾度となくサウンドトゥルーと末脚勝負をしてきた本馬だが、ここでは不発に終わった。
仕切り直したい今回は、再び主戦のC.ルメール騎手で挑む。サウンドトゥルー同様、地方競馬でも直線が長い大井競馬場の2000mは決して悪い舞台ではなく、同舞台で行なわれた今年の帝王賞ではコパノリッキーに次ぐ2着を確保。この秋からセン馬として戦っており、そろそろ結果が欲しいところだ。
前走大敗も一時の勢いを考えれば、まだまだ捨てきれないのが旧王者のコパノリッキー(牡6歳、栗東・村山明厩舎)だろう。
一時は思うように成績が上がらなかったものの、今春のかしわ記念で見事に復活。帝王賞、南部杯とG1レース3連勝を決め、再びダート王の座に返り咲いた。
ところが頂上決戦といわれたJBCクラシックではアウォーディーの前に完敗。2着さえ確保できない脆さを見せると、2年連続で大敗を喫していたチャンピオンズCでまたも敗北。最後の直線では早々に後退し、何の見せ場もないまま13着に大敗している。